『ドラゴンクエストⅣ 導かれし者たち』に登場するキャラクター。本項では、モンスターとしてのデスピサロについて解説する。

魔族の王・ピサロが、自らに進化の秘法を施して誕生した怪物。戦闘中に体が崩壊しながらも秘法の効果でどんどん変化していく。これだけ形態が多いラスボスはそうそういないだろう。しかもそれぞれが別モンスター扱いなので、FC版ではクリフトがザキを使いまくることになり、プレイヤーを別の意味でも苦しめた。

各形態について、形態が延べ7つ存在するが、ここではその変状に基づき、三つのグループにした。漢数字がグループ・アラビア数字が実際のものである。

 第一形態(第1~第3形態)
エスタークの色違いだが、こちらは茶色。
後のエスタークに近い。2回行動可能で双剣による通常攻撃は強力、更には両腕を失うとザキの呪文等を唱えてくる。

一定のダメージを受けると右腕を失い、第2形態。
次いで左腕を失うことで、第3形態。
形態が変わるごとに能力が下がっていき、最後は頭が消滅する。

 第二形態(第4~第6形態)
頭を失った第一形態の腹が怪しく蠕くと、そこに新たな顔が現れ、体色が緑色に変化。
第4形態へと移行する(なお、FC版とPS版では顔が消滅した時にもコマンドが出るが、すぐに第4形態に移るため全く意味がない。おかしいと思われたのかDS版ではすぐに演出が入るようになった)。

更に途中から両腕も強靭になって再生し、第5形態。
体を支える両足も生え替わり、第6形態。
この形態では能力がどんどん上昇していき、高熱ガス等で攻撃、瞑想で回復を行う。
また、いてつくはどうにより補助効果を無効化する。

 第三形態(最終形態)
最後に頭部が出現し、完全体の最終形態となる。
BGMも『邪悪なるもの』から『悪の化身』へと変わる。

頭部出現と同時にマホカンタを唱え、呪文を反射する(FCでは、クリフトが作戦『じゅもんつかうな』にしてもザラキを唱えるので注意しよう)。
2回行動で、しかも激しい炎や冷たく輝く息を使ってくるため厄介極まりない。

この最終形態を倒すと、その激しい戦いによりデスマウンテンは崩れ始め
デスピサロもまた、この崩壊に巻き込まれ、沈んでいく。
ここに人間を滅ぼすという、魔族の王の野望は潰えたわけである。