ゼンショーホールディングス傘下の株式会社すき家が運営する牛丼チェーン店。47都道府県・日本国内店舗数最多の合計1930店舗(2019年6月現在)を展開している。
店舗の看板には屋号と共に、「牛丼」と「カレー」の文字が使われており、それらが主力商品となっている。

中国・タイ・マレーシア・インドネシア・ベトナム・台湾・香港・ブラジル・メキシコなど、海外にも出店している。

1982年(昭和57年)7月に開店した弁当店「ランチボックス生麦店」をルーツとして、同年11月に神奈川県横浜市に牛丼業態の1号店「すき家生麦駅前店」を開店した。創業者で、ゼンショーホールディングス社長の小川賢太郎は、牛丼チェーン吉野家の出身で、1978年(昭和53年)から1982年(昭和57年)まで吉野家に在籍していた。

店名の由来は、文明開化により広く食されるようになった「すき焼き」と「好き」を掛けて命名したものである。
なお、実際に創業初期の1983年(昭和58年)には「すき焼ディナーセット」といったメニューも扱っていた。
『みなさまに好きになって戴きたい』という願いを込めた『好き家』に由来する、と紹介している文献もある。

駅前や繁華街の省スペースに店を構える従来の牛丼店に比べると、自動車での利用客を想定した、郊外の幹線道路沿いなどに立地する「郊外型店舗」を展開の主軸としている。
またカウンター席だけでなくテーブル席を設ける等、従来の個人客を中心にしたスタンダードな牛丼店のスタイルに比べ、ファミレスのような家族連れ客を想定した形態になっている。2000年代以降は、ドライブスルーの設置や、ショッピングセンターのフードコート内への出店に積極的である。

「チーズ牛丼」等、牛丼にトッピングを施したアレンジ牛丼を最初に打ち出したチェーン系列でもあり、カレーライスや各種丼もの、デザート等、多くのメニューを取り揃えている点が特徴である。

現在【すき家】を運営する「株式会社すき家本部」は、2011年(平成23年)9月まで運営していた株式会社ゼンショー(現在の株式会社ゼンショーホールディングス)から会社分割により、同年10月に事業子会社として設立された企業で、全店舗が関連会社である地域子会社の直営でありフランチャイズ店は一切ない。