1984年に公開のアメリカの映画「グレムリン」。

あらすじは、次の通り。

発明家のランダル・ペルツァーは、商売の為に訪れた街で、息子のクリスマスプレゼントを選ぼうと、チャイナタウンの骨董店に行った。埃っぽい店の中を物色していると、布で覆われた籠から歌が聞こえてきた。中を覗いたランダルはそこにいた生き物を気に入り、店主に値段を聞くが、「モグワイは売り物ではない」と販売を断られてしまう。しかし店主の孫が、家庭が貧窮していることを理由に、モグワイを買って欲しいと告げ、内緒でランダルにモグワイを譲ってくれた。ランダルはモグワイを連れて家に帰る。

冬の季節を迎えているキングトン・フェールズの町では、豊かではないが互いに思いやりの心を持った妻・リンと、素直に育った息子・ビリーが一緒にクリスマスを祝おうとランダルを待っていた。モグワイをプレゼントされ喜ぶビリーに、ランダルは骨董店の少年と交わした「三つの約束」を守って育てるように約束させる。一家は素直で愛らしい仕草を見せる利口なモグワイに【ギズモ】と名付ける。しかし、偶然の重なりから三つの約束は一つずつ破られてしまい、その度に田舎町で不思議な事件が起こる。到頭その原因がギズモから分裂したイタズラ好きで残酷なグレムリンの群れによるものだと分かった時には、街はグレムリンの暴走でパニックに陥り、死傷者を出していた。ビリーとギズモ、それにビリーの恋人・ケイトは、リーダー格・ストライプ率いるグレムリン軍団を相手に奮闘する。

一夜が明け、町の到る所が惨状となりながらも、キングトンにはどうかこうか平穏が戻った。その夜、ペルツァー家をチャイナタウンの老人が訪れ、ランダルとビリーに「約束とはどういうものか分かったでしょう」と語りかける。再び引き取られていくギズモの心にも、ビリーの心にも確かな友情が残っていた。老人は語る。「いつか君たちにもモグワイを飼う資格を得る時が来る」と・・・

  ※ 三つの約束
飼育の際には以下の3点に気をつけなければならない。

① 光に当ててはいけない
光が苦手なので、出来るだけ暗い場所で飼うこと。
特に、太陽光には弱く、長い間当たると死んでしまう。

② 水をかけたり、濡らしてはいけない
水がかかると細胞分裂を起こし、急激に繁殖する。水に浸したり飲ませるのも同様。
増殖したモグワイの個体差は大きく、元の個体の影響は判然としない。
モグワイ時は背中が痙攣を起こして、いくつもの毛玉が飛び出し、それが徐々に大きくなって新しい個体になる。グレムリン時は同じく痙攣を起こし、背中からコモリガエルが巣立つような感じで小さな個体が這い出してそれが大きくなる。

③ 真夜中(12時過ぎ)に食べ物を与えてはいけない
最も重要なルールである。
ほとんどのモグワイは悪くても悪戯好きか人間にちょっかいを出す程度で比較的安全であり、小さな哺乳類を思わせる外見を持つが、これを破ると繭を介して変身を行い、数時間で見た目も性格も凶暴悪辣なグレムリンに豹変してしまう。
なお、12時過ぎからいつまで食べさせてはいけないか(どのような時間もしくはタイミングで食べさせて良いか)は明らかにされていない。
また、グレムリン達が深夜にパブや映画館で飲食する描写があるが、新たな変異を起こすことはなかった。