ねじ部を持たない略棒状の本体を、ほぼ変形させることなく、そのままハンマーなどで打ち込むことによって結合する固着具。

金属や竹または、木材で作った細い棒の一端を尖らせているものである。金槌(玄能)などで打ち込んで、木材・合板・ボード類などを接合・固定したり、壁などに打ち込み、物を掛けたりするのに用いる。

材質は鉄製の物が多いが、錆びにくいように亜鉛メッキを施したものやステンレス製の物などもある。形状は頭の部分は平らなものや丸いもの、抜きやすいよう二重になっているもの(二重頭釘)がある。また、胴の部分は抜けにくいようにしたスクリュー釘やリング釘がある。寸法は一般的には径の20倍前後のものが多い。

木材加工品のうち家具的性格品等では接着剤等を使用する例も多くなり釘の使用は少なくなっているが、木造建築には欠かせない部品である。