【きょうにんどうふ】とも言う。

中国発祥のデザート。
又の名を『杏仁羹』ともいい、【あんにんどうふ】の呼び方が最も一般的である。

薬膳料理の一種で、喘息・乾性咳嗽の治療薬であるアンズ類の種の中の『仁(じん)』杏仁 (きょうにん)を粉末にしたもの(杏仁霜)を、苦味を消す為に甘くして服用しやすくした料理である。杏仁には薬品用の苦みの強い苦杏仁と食品用の苦みの弱い甜杏仁があり、杏仁豆腐に使用されるのは後者である。

杏仁を細かく砕き、更に擦り潰して搾り取った白い汁を寒天で冷やし固めてから、菱形に切り、甘いシロップに浮かせて作るとある他、杏仁霜(杏仁の粉末)やミルク・アーモンドエッセンスなどで白い色や香りをつけた簡便な作り方がより一般には多く広まり、果物を混ぜ込んでフルーツポンチ風に華やかにしたものも多く、このような香港式の物が日本人へなじみ深い。