鍋料理の一種で、字の如くネギとマグロを、醤油・日本酒・みりん・出汁等で煮た日本の料理である。

俳句では、冬の季題となっている。

江戸時代末期の天保以降マグロが食されるようになり、当時は赤身は主に醤油に漬けて保存された。この保存法をヅケというが、醤油をはじき返す脂身(現代で言うトロ)の部分は腐るだけの余り物で、肥料にされるか廃棄された。しかし庶民はこれを上手く工夫して調理、ネギと共に煮たもの(多くの場合は醤油味)が葱鮪鍋、吸物仕立にしたものが葱鮪汁である。

醤油・酒・みりん・出汁又は水を合わせてすき焼きのような割下を作り、ぶつ切りにした葱を煮る。この上に適当に切ったマグロを乗せ、好みの煮え加減で食べる。マグロには葱の香りが移り、葱にはマグロの脂と旨味が移って双方が美味となる。粉山椒や七味唐辛子などを振りかけたり、柚子胡椒を入れても良い。 赤身のように脂肪分が少ない部位は煮込むとパサパサになって口当たりが悪く、発祥当時には価値が低いとみなされていた脂肪分の多い部位を利用すると美味しくなる料理である。

この説明の響きを聞いてるだけで涎が止まらん( ^ q ^ )