自主的に飲食行為を断つこと。一定の期間、全ての食物あるいは特定の食物の摂取を絶つ宗教的行為。現代では絶食療法(一般にいう断食療法)として、医療行為ないし民間医療ともされている。
固形物の食べ物を口にするのを止める行為であり、水すらも一切飲まない断食もある。【絶食】ともいう。

世界の諸宗教に広く見られ、食料を摂らないことを絶食や不食という表現が使われることもある。食事は断つものの、水か茶なら飲んでも構わないとするモノもある。

宗教上の行事としても行われているが、治療面での効果があることから世界各地で続けられてきたセルフケアでもある。現代日本国内の西洋医療に於いては、膠原病や内臓器の各検査及び手術による経口摂取制限という理由のみが推奨される。胃腸が不調の際の行為は、不規則な食事となり、極端な空腹が続くと胃酸が中和されず、胃粘膜を傷つけるため推奨されないとする考え方もある。

漢方医学では『吸収は排泄を阻害する』といわれる。断食によって消化・吸収が停止する為、体のエネルギーを排泄に費やせる。