タイマーで設定された時間になると自動的に爆発する爆弾のこと。

通常は時計仕掛けによる時限信管を装着した中型の破片爆弾である。時限は数分から数日で、実効果の他に、被爆地一帯の恐怖心を煽る心理的効果を狙う。構造そのものは非常に簡単で、材料が揃えば半日から一日で製作可能。

現在では、部隊撤退の際に橋や鉄道へ仕掛けたり、ゲリラ活動、テロ活動等で要所に仕掛けたりされている。第二次世界大戦中は爆撃機から時限爆弾が落とされ、米軍も日本の都市攻撃に使用した。

アナログ時計の針に起爆装置の回路から引いた電線を接着し、ある時刻が来たら針が重なって通電し爆弾を爆発させるもの。近年ではデジタルの目覚まし時計や電子式タイマーを改造したものが多い。アラームのブザーを回路から抜き取り、代わりにリレー回路を接続し、設定した時間が来ると起爆装置に通電させる。東アジア反日武装戦線は北海道庁爆破事件や連続企業爆破事件で使用した手製の時限爆弾にタイマーとして複数回シチズンのアナログ目覚まし時計を使用したことが判決文から明らかになっている。

転じて、現時点では問題として顕在化していないが、時間の経過と共にやがて大きな問題として浮上するであろう懸案事項も指す。
(例:この不良債権は、わが社の時限爆弾だ)