別称は【砕竜】。剛き紺藍がテーマ曲。

火山、凍土に生息する大型の獣竜種。
黒い光沢を放つ群青色の胴体に、棍棒状の頭殻が前へ大きく突き出た頭、そして甲殻で覆われた頭頂部と同じような形状の逞しい前脚が特徴(指はある)。
身体が黒光りする理由は、甲殻に黒曜石が含まれている為であり、ガラス質の鉱物である黒曜石が外皮となっているのは、生息する火山の地熱や後述する共生粘菌の爆発熱などによって、ブラキディオス本来の鱗や付着した鉱石が融解・複雑に化合しているためである。
尻尾の先端は、巨大で鋭利な骨の塊が付いた棍棒状の武器となっている。
腕と頭に蛍光色の粘菌を付着させていて、この粘菌はブラキディオス本体から離れると一定時間で爆発する性質があり、殴りつける際にこの粘菌を相手に擦り付け、爆発による追加ダメージを与える。
その威力は驚異的で、アグナコトルすらも粘菌の爆破で沈黙させるほど。
定期的に腕を舐め回す動作を行うが、これはブラキディオスの唾液に粘菌を活性化させる成分が含まれている為とされ、実際にもこの動作後は腕の粘菌が増殖する。
普段目視出来ないが、粘菌は腕と頭部だけでなくブラキディオスの全身の甲殻に生息しており、怒り状態になると唾液の成分が揮発することで全身の粘菌が活性化し、腕と頭のみならず、全身がより黄色がかった色になる。
ブラキディオスと粘菌は共生関係にあり、粘菌はブラキディオスに付着することで爆発による胞子の拡散以上の距離を移動することが出来、ブラキディオスは粘菌を爆発物として武器にしている。
爆死しつつばら撒かれた粘菌の胞子はブラキディオスに踏まれると瞬時に発芽して、変形体となり頭部や腕に移動する。
なお、頭殻と腕の棍棒状部位の内部は、粘菌の住処と打撃時の衝撃を吸収するクッションを兼ねたケラチンの格子構造となっている。
粘菌の爆発力の強さは個体の力の誇示や異性へのアピールに直結しており、より爆発力の強い粘菌を採取して増殖させる習性があり、ブラキディオス自身も粘菌の強さを本能的に見極めることが出来る。

戦闘では、粘菌の付着した腕を地面や対象に叩きつけながら機敏に動き回り、地面に突き立てた腕を軸に高速で旋回するという動作も行う。
怒り状態になると活性化した粘菌を活かして、瞬時に爆発する拳打や、頭部から爆風、周囲一帯へ爆発を巻き起こすといった技も見せる。

MH3Gで初登場となる状態異常の爆破属性を持っているモンスターであり、腕と頭の攻撃を食らうなどし粘菌が付着すると爆破やられになり数秒後にハンターが爆発、大ダメージとなる。
爆破やられは回避行動または消臭玉の使用で解除出来る。
特定のダウンロードクエストでは、最大金冠確定の強力なブラキディオスが出現し、攻撃力や防御力が格段に上昇している他、何らかの攻撃(ハンターの攻撃やアイテム、他の小型モンスターの攻撃など)が加えられただけですぐに怒り状態になるという特徴を持つ。

MH4Gでは激昂したラージャンのような特殊個体が登場し、この個体は「猛り爆ぜるブラキディオス」と呼称される。
設定上では、登場する溶岩島にのみ存在する特殊な粘菌を纏った個体で、この粘菌は胞子を散布した火山の地殻変動で地中に呑み込まれて長期間休眠していたものであり、休眠期間に膨大なエネルギーを溜めこんでいた為、通常個体の粘菌を凌駕する活性具合と爆発力を持つ。
この粘菌は扱ったブラキディオス自身が反動で絶命する危険性が高いほどの爆発力を持ち、ブラキディオス自体は通常の個体と生物種的には同種だが、その反動に耐えられる強靭な個体のみこの粘菌を摂取して扱うことが出来る。
強靭さを表す描写の為に通常個体と比べて巨体で、粘菌が異常活性化したことで常に腕・頭・背中・尻尾が黄色がかった色に発光して、外殻は過度の爆発熱と爆発圧でエメラルドに変質しており緑色がかった体色に変化している。
ゲームバランスの兼ね合いで通常個体よりもゆったりとした動きに調整されているが、爆発を付加した攻撃の種類や頻度が多くなっており、攻撃力も高くて攻撃範囲も広い。
また、「赤色に発光した部位に攻撃を当てると爆発する」という能力を得ており、この際に接近攻撃を仕掛けると攻撃した側が逆に大ダメージを受ける。
消臭玉を使うと当たった部位の状態を戻すことが可能で、部位破壊すれば爆発の範囲も縮小する。