十脚目短尾下目に属する甲殻類の総称。
タラバガニやヤシガニなどは十脚目異尾下目に属するが、これらも漁業・流通などの産業上『カニ』として扱うことがある。
また分類学に於いて、本分類以外の水産節足動物で『カニ』の名を与えられているものも多い。

水揚げした蟹が泡を吹くのは、限られた水を繰り返し使っているうちに水分の蒸発や鰓の粘膜成分が混じる等が原因で粘着性が出て泡となったものである。
ただし、陸生種は長時間の乾燥に耐え得るので泡を吹くことは少ない。水中に居るカニは泡を吹かない。
また、茹でると殻が赤くなるのは、甲羅の中で通常蛋白質と結び付いているアスタキサンチンという色素が、加熱により蛋白質と分離するからである。