【しじみ】と読む。
二枚貝綱異歯亜綱シジミ科に分類される二枚貝の総称。
淡水域や汽水域に生息する小型の二枚貝である。
通常目にする二枚貝のうちでは小型なので『縮み』が転じて名づけられたとする説がある。

味噌汁の具に利用される二枚貝としては、アサリと並んで日本人に最も馴染み深いものである。
佃煮・時雨煮などにもされる。
食味ではセタシジミが最も美味とされ、次いで汽水産のヤマトシジミ、マシジミが美味しいとされる。
ただし、種不明の外来種が激増したことにより、これら食用シジミも減少傾向にある。
シジミ汁の白濁はトロポミオシンによるもの。

オルニチンが肝臓に作用する為、俗に「シジミの味噌汁は二日酔いに効く」と言われているが確証はない。
鉄分が多く貧血に良いともされ、更にうま味成分の一種であるコハク酸を豊富に含んでおり、江戸時代の昔より肝臓に良い食材とされている。
健康食品として「シジミエキス」なども販売されている。

慢性肝炎、NASH、アルコール性肝障害等を罹患している場合は、肝臓に蓄積する過剰な鉄分が有害性を生じるとの報告があり摂食制限が必要な場合もある。