薬などを携帯する為の小さな容器のことを言う。
当初は印を入れたことから印籠と称され、主に携帯用の常備薬入れとして実用的な道具であったが、後に美術工芸品へと変容した。
数える単位は合、または具。

印籠の登場で江戸時代の武士や町人には常備薬を携行する習慣が浸透した。
江戸時代の浮世絵や様々な史料に頻繁に登場し、そこから江戸時代の一時期、権力や地位を象徴する装身具であったとみられている。
テレビドラマ「水戸黄門」でも権力のシンボルとして描かれている。