酢酸を3 - 5%程度含み酸味のある調味料。
穀物や果実を原料にした醸造酒を、酢酸菌(アセトバクター属)で酢酸発酵して得る。
酢酸以外に、乳酸、コハク酸、リンゴ酸、クエン酸などの有機酸類やアミノ酸、エステル類、アルコール類、糖類などを含むことがある。
殺菌や防腐を目的としても使われる。
酢酸は細胞膜の脂質二重層を濃度に依存して通過し、細胞内で水素イオンを放出してpHを低下することで活性を下げて抗菌作用を生じる。
漢字の【酢】と「酒」は部首が同じで、酒との関連性が深く、有史以前、人間が醸造を行うようになると同時期に酢も作られたと考えられている。
フランス語で酢を意味する vinaigre は vin aigre (酸っぱいワイン)に由来し、酒が酸っぱく変化したものを意味する。
1979年6月8日に「食酢の日本農林規格」が公示され、日本農林規格(JAS)での呼称は食酢となった。
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