人が無意識のうちに、あるいは特に強く意識することなく行う習慣的な行動のことである。
手足や体の動かし方、話し方などで同様な状況の下で常に自動的に繰り返される傾向。
広い意味では習慣の一種とみられるが、極端な場合には通常よりも不必要に偏向した反応として現れる。

自分は気づいていないという場合が多い。
また、気づいていたとしても、特に強く意識せずに行っている行動も含む。
一般に、高齢になるほど習慣で行動する傾向が強まり、そのため癖が付くとなかなか直らない傾向になる事が多い。

呼吸・排泄など、生命活動を維持するために必要となる習慣的な行動については、【癖】とは言わない。

なお、ここでは口癖についても表記する。

口癖とは発言する際、無意識に出てしまう言葉、又は意識的に好んで使う言葉。
前者の例としては、「ちなみに」「ある意味」などで、本来の意味は特に含まない場合が多い。
後者はその人物が好む言葉であれば何でも口癖となりうる。
例としては「これからはITだね」「だから日本はダメなんだよ」など。

近年では、フィクション作品に於いて、個人の性格付け・類型を分かりやすくするための手段(いわゆる「キャラ立て」)として、およそ通常ではありえないような口癖を持つ登場人物が配置されることがある。
ストックキャラクター及び語尾の項目のキャラ語尾の節なども参照のこと。