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ご訪問いただき誠にありがとうございます。
まだまだ至らない点も多いですが、読んでいただいた方に楽しんでいただきたくて、全身全霊で作品作りに取り組んでおります。
少しでも皆様が "楽しい" と感じていただけるよう精進いたします。
毎回ストーリーを読みに来てくださる方々には感謝しありません。
とても励みになります。
これからも Ultimate をよろしくお願い申し上げます。
将来的にアニメ化を目指しております。
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by miki tonoto
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原作 : キャラクターデザイン 神酒 とのと
製品版リライト : 文章修正 福田有人
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【変更事項】
ストーリーをより楽しくするために設定変更があり、キャラクター名に変更がございます。
順次修正していくので今しばらくお待ちください。
・元 ルシファー→リオ・カーニバル(リオ)
・元 ヘカテー→ディア・デ・ムエルトス(ディア)
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Ultimate ONE ~第六十九話~【天使の誘惑】
シャクリュウ「いやぁぁぁ~!迷う!本当に迷う!」
カッサン「氷ならどの氷でも同じじゃないすか?」
シャクリュウ「はぁぁぁぁ~?わかってねぇ~な~?おまえ!」
カッサン「私…年下ですけど…おまえは失礼です!」
シャクリュウ「ああ、悪かったけどよ~?でも、氷ってお酒のアクセリーじゃねぇ~か!」
ヌァザ≪素直に謝り、大人を見せつけてからの…反論だと?≫
カッサン「お酒の…アクセサリー?」
シャクリュウ「カッサン、おまえ…好きな人と会う時にどのアクセサリーを付けるか迷うよな?」
カッサン「いえ、私…ゲームが命なんで」
シャクリュウ「…く…言い返せねぇ~」
バウンサー「シャクリュウ…おっさんが、いい負けっぷりだったぞ」
シャクリュウ「だは~~~…負けた…か」
カッサン「でも…ゲーム機のオプションにはこだわるんで…分かります」
バウンサー≪さすが…道は違えどカリスマ≫
シャクリュウ「おおお~!そのゲームのオプションが、酒で言う氷ってわけよ!」
カッサン「ゲームのオプションはそれによって性能が変わります。氷はそれによって何が変わるんですか?」
シャクリュウ「えっと~よ?氷ってのはな?えっと~」
バウンサー≪適当に合わせたのが敗北を生じたか≫
シャクリュウ「ちくしょ~~!負けた!負けたぁ!」
バウンサー「早くも二連敗」
カッサン「いえ、勝ち負けじゃなくて氷がお酒のアクセサリーになる理由が知りたかっただけですけど」
ピ
カッサンの通信機が起動する
トノト「お?カッサン?」
バウンサー「まさか!それを聞くためにトノトを呼び出したのか?」
カッサン「あのう。氷ってお酒のアクセサリーなんですか?」
トノト「アクセサリー?君、上手いことを言うね!」
カッサン「いえ、シャクリュウさんが言っていたので」
トノト「んん~つまり、シャクリュウの説明では伝わらなかったので私に?」
カッサン「はい」
シャクリュウ「くそう」
トノト「カッサン、君は酒に関しても才ありだね!酒の氷にまで興味を持つとは」
カッサン「ゲームのオプションはそれによって性能が変わりますけど、お酒の氷の違いで何が変わるんですか?」
トノト「気分かな?酒の氷は酒の性能を上げるものではなく、飲む側の気分に合わせるものだよ。酒はそもそも飲む人を心地よくするために作られている。酒に入れる氷も温度や濃度を変えたりしてその時のシーンを想定されて作られていると思うよ。氷が溶ける速さや氷の大きさによってね」
カッサン「シーン?」
トノト「そう!人間というのは不思議なもので、その時の気分に合わせて物の形を変える事でもそこに楽しいさを見出せるのさ」
カッサン「気分の問題?」
トノト「人が生きる上で気分は大事だろう?」
カッサン「はい」
トノト「カッサンも今日はどのゲームをしようかな?とか考えたことはあるかい?」
カッサン「プロになる前は…ありました」
トノト「まさにそれだよ」
カッサン「そうか…」
トノト「今日のアクセサリーは何にしようか?と考えるのと同じ…とシャクリュウはそれを言いたかったと思うよ」
カッサン「わかりました」
シャクリュウ≪さすがトノトや≫
トノト「氷によって味も変わるのは分かる人には分かる。君は明日から成人だね!もし早く上がれるなら数種類の氷を用意しておくので自分で違いが分かるか試してみるといいよ!成人祝賀会をあげようじゃないか!」
カッサン「はい!ありがとうございます!」
トノト「ということは、シャクリュウとも久しぶりに飲めるな!私も楽しみにしているよ!」
カッサン「頑張ります!」
トノト「祝賀会はみんなが無事であればいつでもできる事だからね!私も行きたかったのだがそういう流れになってしまい申し訳ない!」
カッサン「必ず!神酒を連れて帰りますよ!」
トノト「今回の攻略は君が不可欠と見ている!たいへんだろうけどよろしく頼みます」
カッサン「分かりました!」
ピ
シャクリュウ「なんか…俺悪者になってない?」
バウンサー「なってはいないから大丈夫だ」
シャクリュウ「すまない。俺は自分の気持ちが定まっていなかったから氷を選べなかった…選べないなら選ばなきゃいいじゃねぇ~か!なさけねぇ~!」
スレン≪こいつ…酒の氷でそこまで熱くなれるのか…≫
バウンサー「まさかのストレートでいくか」
シャクリュウ「ああ、今日の俺はすっぴんでいくぜぇ~~~!」
天使の誘惑をストレートで飲むシャクリュウ
シャクリュウ「くはぁ~~~!忍法、変化の術!」
するとシャクリュウはみるみる天使の姿に変わっていった
天使シャクリュウ「あなた方…神のご加護があるように、私にお布施をよこすのです!」
カッサン「いろいろと間違えてるやないかい!」
天使シャクリュウ「とりあえず私は向こう岸へ行きます。栄光の向こう側へ」
飛び立つシャクリュウ
バウンサー「ヌァザ…すまん。面倒くさい奴ばかりで」
ヌァザ「ははは!俺は好きだけどな!じゃ、俺も行くぞ」
剣に乗り渡るヌァザ
カッサン「バウンサーさん…」
バウンサー「どうした?」
カッサン「私はゲームにさえ向き合っていればいいと思っていました」
バウンサー「俺の刀と同じだな」
カッサン「でも…それだけじゃ、ダメなんです!」
ドーーーン!
カッサンも飛び神殿へ向かった
バウンサー≪あいつも何か見えていたか≫
ギューーーン!と音を立てて飛ぶバウンサー
…
~場所はクロスランドに移る~
レンナ「あとはアスカさんだけよ?」
アスカ「読心術と強化のオーラを使ってもつかめない!どうすれば!」
ハロウィン「相手は零体に近い。すなわち冥人と言ってよい感じよ!零体を掴む魔法はある?」
アスカ「ハロウィンさんがレンナさんを秒殺できたのって…」
ハロウィン「零体を実体に戻す摂理の逆転よ!それにマリオネットをかけてレンナを操ったの」
レンナ「もう!本当にチートすぎです!ハロウィンさん!」
ハロウィン「うっしっしっし!」
レヴナント「今のは褒めていたんでしょうか?」
ハロウィン「妬み半分ってところかな?小学五年までは徒競走ではいつも一位だったけど、六年生の頃に…」
レンナ「やめて!私の過去をバラさないで!」
アスカ「捕まえた!」
レンナ「え?なんで?」
ハロウィン「アスカちゃんの捕まえられないかも?に摂理の逆転をかけてみたの。私の魔術の腕も少し上がったみたい!冥人とも闘えるかな?」
レンナ「あなたは!これ以上チートにならないで!」
レヴナント「ハロウィンさんなら…神聖魔法も使いこなせるのでは?」
ハロウィン「確かに使いこなせるだろうけど、食べ物に好き嫌いがあるように魔法にもそれと似たようなものがあるのよね」
レンナ「神聖魔法を使用するには、神を信じなければいけませんからね」
ハロウィン「むしろレンナは神でしょ」
レンナ「そうだけど…というか、アスカちゃんもう放していいよ」
アスカ「あ…すみません」
レンナ「で、これで私の魔法をみんなに教えればいいのね?」
ハロウィン「私は、レンナの精神に入った時、全て解読できたからいいけど」
レンナ「…ハロウィン…怖い」
レヴナント「レンナさん!ハロウィンさんは、魔法を悪用するような人ではないのでご安心ください!」
レンナ「分かってるよ!そんなこと!」
ハロウィン「でも、私…神聖魔法は使わないけどね」
レンナ「教えるには実際に魔法を唱えているところを見せるしかないので、私がやるしかないのか」
ハロウィン「短時間で全部教えるのは無理じゃね?」
レンナ「うん…ハロウィン以外はね。みんなはどの魔法を覚えたいの?」
レヴナント「私はパージです」
アスカ「私もパージかな」
ハロウィン「アスカ…面倒くさいことが苦手なタイプね」
アスカ「ギクッ!」
レヴナント「読心術ができるアスカさんの心を読んだのか!」
アスカ「ハロウィンさんの心を読もうとしたら、難しい言語と記号で頭をぐちゃぐちゃにされ、混乱させられた嫌がらせを受けんだから!」
ハロウィン「嫌がらせってところはちゃんと読めたのね」
アスカ「もう、二度としない!」
レンナ「じゃ、じゃ~早速始めようか」
レヴナント・アスカ「はい!」
ハロウィン「あ!ここにワープを登録していい?」
レヴナント「え?いいのですか?そんなことをして?」
レンナ「ま、まぁ~ハロウィンの頼みなら仕方がないか」
レヴナント≪レンナさんからもすでに信頼されている…このカリスマ性は…≫
ハロウィン「じゃ~!私は戻るね!みんな頑張るんだよ!」
レンナ「え…行っちゃうの?」
ボ
そう音を立てるとハロウィンは魔力でできた小さな球を作り出した
ハロウィン「摂理の逆転」
そして魔力の球はレンナの内部に入っていく
レンナ「ん?何をしたの?」
ハロウィン「何かあったらその魔力に訴えかけてくれる?そしたら私すぐ行くから」
レンナ「この球…魔力を感じないんだけど」
ハロウィン「万が一、誰かに魔力を察知されたら困るからね」
レンナ「そうか、うん!わかった!ありがとう!」
ハロウィン「ワープリングをトノっちに返さないと…じゃ~ね!」
シュン
消えたハロウィン
レンナ「…可愛いのに、魔法の天才とか…ずるいよね」
アスカ≪軽く妬んだ…≫
レンナ「じゃ!まずは…」
…
~場所はフライングシティーに戻る~
グレイダー「入り口はどこにゃ~?破壊して入るかにゃ?」
バウンサー「街のものを勝手に壊すな」
ヌァザ「罠も仕掛けられているかもしれん。俺が探してくる」
ヌァザの剣が飛んで行った
シャクリュウ「ひょ~~!あれで分かっちゃうんかい?」
ヌァザ「剣は私の目であり耳でもあるのだ」
バウンサー「剣技とは違う代物だな」
ヌァザ「俺のオーラだ」
シャクリュウ「なるほどねぇ~」
カッサン「私もゲームが強くなるオーラが欲しい!」
バウンサー「それ以上強くなってどうするんだ?」
カッサン「じゃ、お酒が強くなるオーラ!」
みんな「えっ?」
バウンサー「カッサン、二十歳になる前から、ずいぶんと酒に興味を持ちすぎじゃないか?」
シャクリュウ「善いことじゃねぇ~か!」
ヌァザ「しかし、オーラは自分が欲しい能力を手に入れられるものじゃないぞ?」
カッサン「そうなんですか…」
グレイダー「酒は強すぎても面白くないにゃ!たまに酒で失敗するくらいが楽しいのにゃ?そうにゃろ?シャクリュウ?」
シャクリュウ「なんで俺に聞くんや」
シャクリュウ「でも、トノトはそんな酒人としては劣等生な俺にこう言ってたぜ」
グレイダー「にゃ?」
シャクリュウ「君は他の酒人にない、酔う楽しみもできるから羨ましいよ…てな」
ヌァザ「まぁ…普通の人間は酔うために飲む場合も少なからずあるからな」
シャクリュウ「さて…天使の誘惑も飲み終わったし…そろそろ行くか。このブランデーのような香りとバニラ香…最高だったぜ」
カッサン「え?」
シャクリュウ「俺はこの神殿に挑んでいるんだぜ?入り口くらい分かるわ」
バウンサー「言えよ」
シャクリュウ「すまん。飲むことに集中していた」
ヌァザ「ちょっと待て!神殿の下面に何か回すようなバルブがあるぞ?」
シャクリュウ「マジか!それや!途中で行き止まりだったんだ!そんで魔物がぎょうさん沸いてきよった」
ヌァザ「神殿の攻略…単純ではなさそうだな」
ヌァザの剣でバルブを回す
ゴゴゴゴゴゴゴゴ…
シャクリュウ「おうおうおう!それっぽい音がしとるぜ!」
スレン「では…入口へ急ごう」
カッサン≪秘密基地にはいないクールタイプ!≫
シャクリュウ「ん?カッサン、おまえ…ああいうのが好きか?」
カッサン「違います!私はオタクの彼氏が欲しいんです!」
シャクリュウ「ま~タイプはハッキリしとるわな」
しばらくバウンサー達が歩くとそこには入口らしき扉があった
シャクリュウ「ほんだばいくで!」
ゴゴゴゴゴゴ…
スレン「ほう?」
ヌァザ「あの重そうな扉を力だけで押し開けたのか?」
バウンサー「少なくとも通常の人間では神殿の攻略は不可能だ」
ガラン
ぐおおおお~~~
広い部屋に無数の死体がうごめいていた
シャクリュウ「ありゃ~~!全滅させたのにまた湧いとる」
カッサン「おおおーーー!あれって正真正銘のゾンビ?」
シャクリュウ「正真正銘?なんで嬉しそうなんや?」
スレン「アンデットか…感染しそうだな。俺がやろうか?」
カッサン「私もやりたい!」
シャクリュウ「じゃ~みんなでジャンケンして決めようや!」
カッサン「最初は何で行く?」
シャクリュウ「ビールに決まっとるやないか!」
カッサン「それ、とりあえずビールだし、私ギリ未成年だし」
スレン「俺たちは神殿をクリアしに来たんだぞ。宴会をしに来たわけじゃない」
シャクリュウ「そ、そうやったわ!」
カッサン「シャクリュウさんが神殿を攻略できなかった理由がなんとなくわかる…」
~そして神殿の攻略が始まった~
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【今回登場したお酒】
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