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by miki tonoto 

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原作 : キャラクターデザイン 神酒 とのと

製品版リライト : 文章修正       福田有人
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Ultimate ONE ~第六十六話~【シャクリュウ】

 

~トノトと別れ上へ向かったバウンサー達、まずは宿泊施設を探すこととなった~

 

カッサン「ふぅ~やっと着いたー!」

 

バウンサー「ここいらは、かなり栄えているな。中心街だろうか」

 

スレン「いや、上を見ろ」

 

上を見るとさらにとてつもなく巨大な島が浮かんでいた

 

ヌァザ「なるほど、神殿はあそこにあると考えてよさそうだな」

 

カッサン「ここから~、五時間くらい飛べば着くかな~」

 

ヌァザ「結構遠そうだな。もっとかかるかもしれんぞ?」

 

カッサン「途中でトイレに行きたくなったらどうしよう?」

 

スレン「俺たちが来る途中の島にもそれはあっただろう」

 

ヌァザ「そうだったのか…」

 

カッサン「コンビニもありそう?」

 

バウンサー「あの島の途中にいくつかの小さな島が浮いているだろう?そこにあるんじゃないのか?」

 

ヌァザ「人が住んでいるのだ。大丈夫であろう」

 

バウンサー「やはりここで一泊してから行くのが良さそうだな」

 

カッサン「喉カラカラ~」

 

ヌァザ「があああああーーーー!」

 

バウンサー「急にどうした?」

 

ヌァザ「しまった!俺たちは…肝心なことを忘れていた!」

 

バウンサー「なんだ?」

 

ヌァザ「俺たちは…忘れていた…グレイダーの存在を!」

 

カッサン「ホントだー!いつの間に消えたのーーー?気が付かなかった!」

 

スレン「あのネコか…そういえばアナエロビックシティーのバー辺りから見ていないが」

 

バウンサー「あいつは忍びだからな…そのうちひょっこり現れるだろう?」

 

カッサン「フライングシティーには来ているよね?」

 

バウンサー「ああ、おそらく」

 

カッサン「ま…マイペースなのね」

 

バウンサー「俺たちの行動も把握しているはず。ああ見えてもドランクシティーでもトップクラスの忍者…心配は無用だ」

 

ヌァザ「では、あいつは今何をしているんだ?」

 

バウンサー「情報収集…だろうな」

 

スレン「俺たちはこのまま宿泊施設を探していいのか?」

 

バウンサー「問題ない」

 

ヌァザ「確かに情報収集は一番手間がかかりそうだな。そういったプロフェッショナルがいるなら助かる」

 

バウンサー「それでトノトもアイツを呼んだのだろう」

 

スレン「では、俺たちもいくぞ」

 

~バウンサー達はしばらく歩いていた~

 

カッサン「こういう時にリサさんやトノトさんは機械でぱっぱと調べてくれるんだけどな~」

 

バウンサー「正直、どこが宿泊施設なのかも分からん」

 

ヌァザ「こういう時はトノトの教訓を生かしたらどうだ?」

 

スレン「飲み屋ならたくさんあるぞ」

 

バウンサー「なるほど」

 

ヌァザ「ではここで待ち合わせをしよう。バウンサー、カッサンのお守りを頼んだぞ」

 

バウンサー「御意」

 

カッサン「あ、ずるい~~!」

 

バウンサー「おまえは、まだダメだ」

 

カッサン「あと少しで二十歳なのに!」

 

バウンサー「ダメだ」

 

カッサン「つーーん!」

 

バウンサー「なるほど。そういう時に使うのか」

 

スレン「では、俺たちは行って来る。2時間後くらいには戻る」

 

カッサン「べーだ!」

 

ヌァザ「スレンよ!おまえとサシで飲むのも初めてだな!」

 

スレン「ああ…」

 

 

2人はバーに行った

 

カッサン「しょうがないな~…携帯のゲームでもしてるか。通信使えないけどオフラインならできるでしょ」

 

カッサンはゲーム機を取り出し始めた

 

カチカチカチカチカチカチ

 

カッサン「オラオラオラオラオラオラオラオラー!」

 

カチカチカチカチカチカチ

 

 

バウンサー「カッサン…俺を一人にするのか…」

 

 

~フライングシティー外れの居酒屋~

 

ヌァザ「ここは…トノトが言っていた居酒屋というところなのか!独特な雰囲気だ」

 

店員「お客様、何名様でしょうか?」

 

ヌァザ「ああ、2名だが俺たちは街の人に聞きたいことがあってな。酒屋に来れば早いと思ったんだが」

 

店員「え?他のお客様と話がしたいという事ですか?」

 

ヌァザ「そうなる」

 

店員「ちょ、ちょっとお待ちください!」

 

 

ヌァザ「俺、何か悪いことでも言ったか?」

 

スレン「さあ?」

 

しばらくして店員が戻ってきた

 

店員「ああ…お客様?」

 

ヌァザ「なんだ?」

 

店員「あのう…一応…相席なら出来るんですが~」

 

ヌァザ「話ができるなら何でもよいぞ?」

 

スレン「おい。言葉を濁しているぞ?何かあるんじゃないのか?」

 

店員「ああ~、相席の方なんですが…二日前から飲んでおりまして…結構、見ず知らずの人に話しかけてしまうんですよね…」

 

ヌァザ「なら好都合ではないか?」

 

店員「よろしいのですか?」

 

ヌァザ「ああ。かまわん」

 

店員「で、では!お席へご案内します!」

 

ヌァザ達を席へ案内する店員

 

店員「こ、こちらになります」

 

ヌァザ「ありがとう。これはチップだ」

 

店員「あ、いえ!いりません!注文が決まりましたらお呼びください!」

 

去っていく店員

 

相席の男「ぷっ」

 

ヌァザ「何がおかしい?」

 

相席の男「いやね。居酒屋の店員にチップとか…ぷっ…いい心がけじゃねぇ~ですかい」

 

スレン「…酔っ払いか…」

 

ヌァザ「何か変なことでもしたか?」

 

相席の男「いや~?これは気持ちってもんだから、特に問題はねぇ~ですよ」

 

スレン「ヌァザ、話を早く済ませて切り上げるぞ」

 

相席の男「おまえたち…ここの人間じゃねぇ~な?」

 

スレン「ああ…」

 

相席の男「何しにこの街へ来た」

 

ヌァザ「俺たちは神酒を探しに来たんだ」

 

相席の男「はぁ~~~?神酒だとぉ~~?」

 

スレン「おい、ヌァザ!余計なことを」

 

ヌァザ「そして、シャクリュウという人間も探している」

 

相席の男「シャクリュウぅ~?シャクリュウねぇ~」

 

スレン「遠くを眺めているが、何か心当たりでもあるのか?」

 

相席の男「いいん~や?」

 

ぐぐぐぐ~~~ぅぅぅ

 

相席の男「うう。酒だけじゃ…やはり腹が減る…死にそうだ…」

 

スレン「おまえ…腹が減っているのか?」

 

相席の男「三日間、酒しか飲んでねぇ~さすがに腹減ったわぁぁぁ~~」

 

スレン「…なにか食えよ」

 

ヌァザ「二日間ここにいるんだろう?酒ばかり飲んでないで何か頼んだらどうだ?」

 

相席の男「ああ~。話すと長いんだが…最初に飲んだ一杯で…俺は一文無しになった…」

 

ヌァザ「おい、さっきからずっと飲んでるだろう」

 

相席の男「あ?コイツかぁ~?」

 

そうすると彼の横にある背丈ほど大きな酒瓶からグラスに酒を注いだ

 

トクトクトク

 

相席の男「俺はこの酒瓶のおかげで、際限なく好きな酒を飲むことができる」

 

ヌァザ「おい…そんな大きな酒瓶を持って、店のかたが迷惑をしているみたいだぞ?」

 

相席の男「ううう…ううう…」

 

ヌァザ「泣いているのか?」

 

相席の男「ただで泊まれる宿がねぇぇぇぇぇぇぇ~~~!ぐわぁぁぁぁ~ん!」

 

スレン「そっちか…」

 

ヌァザ「まぁ。ここは上空だし、外は寒いからな」

 

スレン「おい店員!」

 

スレンが店員を呼ぶとすぐに飛んできた

 

店員「は、はい!ご注文はお決まりでしょうか!」

 

スレン「何でもいい。出来るだけ持ってこい」

 

店員「え?あ!はい!分かりました!」

 

といい、また戻っていった店員

 

ヌァザ「おまえ…まさか!」

 

スレン「腹が減ったら辛いだろう」

 

ヌァザ「おまえ…」

 

相席の男「ちょっとして!お、おまえは善人かぁぁぁぁぁ~~?」

 

スレン「いや、夜人だ」

 

ヌァザ「でも、その後どうするだよ。金がないんだろう」

 

相席の男「どうすっかなぁぁぁ~?詰んでるなぁぁぁぁ~?ううう…」

 

スレン「酔うと…泣き上戸か」

 

ヌァザ「とりあえず、今日は俺たちの泊まる宿泊施設で休め。金は払ってやる」

 

相席の男「おまえも善人かよぉぉぉぉぉ~~?」

 

ヌァザ「スレンよ。俺はどうだ?善人か?」

 

スレン「そういうことにしておけ」

 

しばらくして料理が届いた

 

店員「すみません。品切れが多くて少ししか出せませんでした」

 

スレン「そうか…仕方がないな」

 

店員「飲み物はございますので御用があればお呼びください!」

 

ヌァザ「ありがとう」

 

スレン「ほら、食え」

 

相席の男「いいのか?」

 

スレン「俺たちも人を待たせている。時間がないんだ」

 

相席の男「じゃ、遠慮なくいただきまっすぅぅぅぅ~!」

 

ガリガリガリガリバリバリバリバリ

 

スレン「ふっ」

 

相席の男「あ、後…十勝無敗だけ飲ませてもらっていいですかい?あれだけこの店ではまだ飲んだことが無い酒でして」

 

ヌァザ「まあ、いいだろう。ここのお代も俺が払っておく」

 

相席の男「あ…あ…あ…ありがてぇ!ありがてぇ!ううう…」

 

スレン「それより、宿泊施設の場所を聞くんじゃなかったのか?」

 

ヌァザ「ああ!そうだったな。おまえ、知らないか」

 

相席の男「あ?俺?そういう事なら…店員さん!」

 

店員が寄ってくる

 

店員「は~い!ってあんたか!」

 

相席の男「十勝無敗ロックと…あと、宿泊施設はどこっすか?」

 

スレン「店員に聞けばよかったのか…」

 

ヌァザ「店員さんよ。この男も俺たちが連れていく。お代も合わせて請求してくれ」

 

店員「ホントですか!ありがとうございます!宿泊施設ならこの店の2階になります!」

 

ヌァザ「意外と近かったな」

 

店員「この辺のホテルは店屋の上にあることがほとんどですので」

 

スレン「…分かりづらいわけだ」

 

 

トクトクトク

 

相席の男は頼んだ酒を大きな酒瓶に少し注いだ

 

相席の男「よし!残りは飲むぜ」

 

ヌァザ「何のためにその大きな酒瓶に注いだんだ?」

 

相席の男「俺はコレクターなのさ!」

 

スレン「混ざるだけだろ」

 

ヌァザ「やれやれ…こいつが酔いつぶれないうちに戻るか」

 

 

そしてしばらくしてヌァザ達は待ち合わせ場所に戻ることになる

 

~待ち合わせ場所~

 

カッサン「オラオラオラオラオラオラーーー!」

 

カチカチカチカチ

 

スレン「…何をやっている?」

 

カッサン「あ!皆さん戻ってきたんですね!これ、チャイナルファンタジーリバースです!」

 

スレン「知らん」

 

ヌァザ「バウンサーが置物のようになっているのだが」

 

バウンサーの目が光り動き出す

 

バウンサー「スリープしていただけだ。問題ない」

 

カッサン「で、宿泊施設は見つかりました?」

 

ヌァザ「ああ、あと…一人一緒に止めてほしい男がいるのだが」

 

ドン

 

とデカい酒瓶を置いた

 

相席の男「よろしくな!」

 

バウンサー「あ…シャクリュウ」

 

シャクリュウ「だれや?おまえ」

 

 

バウンサー「そうか…こんな形になってしまったが、バウンサーだ」

 

シャクリュウ「おおーーー!懐かしいな~!変わってねぇ~じゃないか!」

 

バウンサー「いや、変わってるし、気が付かなかっただろ」

 

ヌァザ「おまえがシャクリュウだと?」

 

シャクリュウ「ああ! “働かず 神酒を調べて すっからかん” てな!」

 

バウンサー「…ほんとに詰んでいたんだな」

 

スレン「普通のヤツではないと思っていたが」

 

バウンサー「あとはグレイダーと合流できれば全員揃うか」

 

シャクリュウ「奴も来てるのか?」

 

バウンサー「ああ、そのうち会うだろう」

 

シャクリュウ「なんせ、無酸素のトラップと大気圏の外へワープさせられるトラップでどうにもならんくてな」

 

ヌァザ「無酸素は対策がとれそうだが、大気圏外となると…失敗すれば確実にアウトじゃないか」

 

シャクリュウ「少なくてもどんなトラップか調べてからじゃないと先にも進めねぇ~のよ」

 

ヌァザ「まぁ、立ち話せずに宿泊施設へ行こうではないか!」

 

シャクリュウ「バウンサーやグレイダーも来ているって事はトノトも狙ってんのか?」

 

バウンサー「ああ、後、おまえ自身にも用がある」

 

シャクリュウ「ふ~ん?ま、後で聞くわ」

 

~無事シャクリュウと合流できたバウンサー達、一泊し神殿へと向かう~

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【今回登場したお酒】

 

 

★十勝無敗:さほろ酒造の人気商品「十勝無敗」を2023年4月リニュアルした北海道産とうきび焼酎。

北海道では昔から馴染み深い美味しいとうきびを本格焼酎にしたいと、北海道の大地でパンパンに膨らんだ実を自然の気候で乾燥させた、原料で醸したとうきび焼酎。

 

ボディーが効いていて深みのある味わいが特徴のとうきび焼酎。

焼酎好きのお土産にぴったりです。 神酒 とのと