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by miki tonoto
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原作 : キャラクターデザイン 神酒 とのと
製品版リライト : 文章修正 福田有人
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Ultimate ONE ~第六十三話~【神酒】
~ギブによってメディシティーへ侵入するチャンスを得たリサ、その準備のためにしばらく待機状態となった~
リサ「さて、少し時間ができたので腐食の魔法について少し調べましょうか。それとも、もう少し実用的な研究をした方が良いかしら」
モエ「実用的ぃ~?どんな?」
リサ「今研究をしているのは未来予測ができるAIとかですかね」
モエ「すごい!もし完成したら私に機能を追加してほしいわ?」
リサ「そうね!例えばもし土砂崩れが起こる未来予測ができたとして、それを防ぐ、または回避する力がなければ意味がないですし」
モエ「私なら高速で動けるし、パワーも通常の人間よりはあるよ!」
リサ「そうか!モエが量産できればアイテムから瞬時に出現して、それぞれの危険を回避できる確率も増えそうね!」
モエ「え…私を量産するの?私は…オンリーワンがいいなぁ~」
リサ「モエは感情も組み込まれていそうですね」
モエ「たぶん、ギブの彼女に近づけるためだと思う」
リサ「少し厳しい質問かもしれないけど、あなたは作られたものだということをどう思っているのかしら?」
モエ「え?人間だって作られた物でしょ?女の体内で製造されるのよね?」
リサ「うん。確かに間違えではないわね。そう考えられるなら不安はないのかしら」
モエ「私はギブが生れてほしい…存在して欲しいと思ったから作られた。これは、あなた達人間の子供と同じじゃないかしら?」
リサ「もっともだわ!そしてあなたは強く作られている。素晴らしい人工知能ね」
モエ「えへへ。ギブさんの子だもの」
リサ「それに、あなたは実体のない身体を一時的に物理化もできるのよね?」
モエ「うん。リサの仲間達みたいな強さはないけど、一般人よりはパワー、スピードともに優れていると思う」
リサ「もちろん、思考速度や判断力もよね」
モエ「電子脳だからそうなるかな」
リサ「そうか…モエはまるで冥人と同じ体質…モエは化学の力で生れ、冥人は魔法により生まれたものなのか…そうも考えられるわね」
モエ「冥人?」
リサ「あ、そのうちあなたも会うかもしれないわね」
モエ「ふ~ん」
リサ「あと…あなたは人の脳による電波信号に関与することができるの?」
モエ「やったことがないな。つまり人を操作とかできるかって事だよね?」
リサ「そうなるわね」
モエ「万が一それでその人が故障を起こしたら、賠償できないじゃない」
リサ「社会的には犯罪になるわね」
モエ「そんなこと、したくないよ」
リサ「変なことを聞いてしまったわね。ごめんなさい」
モエ「うんん。気にしてないよ!」
リサ「ありがとう。モエ」
リサ≪ギブさんの作り出した人工知能…すごいわね≫
モエ「で、ギブから連絡来るまで何をしてるの?」
リサ「モエは何がしたいの?」
モエ「え…したいもの?う~~~ん。うう~~~ん…う~~~ん」
リサ≪欲に関しての人工知能はまだ難しい分野よね…欲により暴走してしまう場合があるし≫
リサ「一度、私たちの基地に行ってみましょうか?」
モエ「うん!」
リサ「おそらく、実体化すればモエもワープできるはず」
モエ「分かったよ~!」
シュン
消えるリサとモエ
ウィイイイーーーン
研究室のドアが開く
研究員「あれ?り、リサさんが…いない!」
…
~秘密基地の闘技場~
ドンドンドンドンドン!
カウローイ「おい!タケル!なんで俺の打撃に付き合ってるんだ?」
タケル「打撃の練習をしているからだろ!当たり前じゃないか!」
カウローイ「なめやがって!」
タケル「ふぅ~~」
というと距離を置いた状態から構えだす
カウローイ「なに、半身で構えやがる!」
タケル「素手勝負だろが!」
カウローイ「先手!カウローイ!」
タケル「飛び膝蹴り、全身でぶつかってくるつもりか」
シュン
タケル「消えた!」
シュン
カウローイ「足ががら空き!」
タケル「後ろから?膝じゃない!瞬間移動中にローに切り替えたか」
フゥ
カウローイ「浮いた?」
カウローイ≪まさかの540キックかよ!≫
タケル「軸足一回転から~の!」
カウローイ「ターテンカムファークで!」
タケル「!受けるのか?」
ドン
カウローイ「受けるかよ」
シュン
タケル「瞬間移動させられた?いや!方向を変えられたんだ!」
ドーーーン!
タケルのレバーに強烈なアッパーが入る
ドサ
地面に落ちるタケル
タケル「ぐっ」
カウローイ「今ので23 KOってところだな」
タケル「くそ。微妙な瞬間移動を…さすがに強ぇ」
カウローイ「膝に触らなきゃ種間移動させらないという思い込みがあっただろ?」
タケル「触れたものすべてを瞬間移動させられるのかよ」
カウローイ「しかし、今の攻撃を食らってすぐに立ち上がれるなんて、すげぇ~施設だな?回復しながら戦ってるみたいなもんだぜ」
タケル「水も飲まないで戦い続けられるしな」
カウローイ「だが、そろそろ飽きて来たな?戦いが惰性になってきてないか?」
タケル「あ…確かに」
カウローイ「今日のところは帰って酒でも飲むか。サンキューな!タケル」
タケル「じゃ、ここのバーで飲んでいかないか?今日は俺も散々戦ったから飲むぜ」
カウローイ「休息しないと強くはなれないしな」
タケル「すみません」
カウローイ「なんで謝んだよ?」
…
~秘密基地バー~
モブ「で!そのケツがよぉ~!」
トノト「モブ君、そろそろケツのことは忘れたらどうだい?」
レオン「つか、モブが働いてんのを見たことがねぇ~ぞ?」
モブ「俺はいつでも働いているじゃねぇ~か!頭の中でよ?」
トノト「まぁ~部下のやる気を起こさせるのも上司の仕事だからね!」
レオン「だから、いいのか?って言ってんじゃねぇ~か!」
カララララーーーーン
誰かが入って来た
リサ「あ、いた」
モブ「おう!リサ!ここに来るのは珍しいじゃねぇ~か!」
リサ「ちょっと、考えを整理したいことがありまして」
モブ「お?なんか悩みか?」
リサ「命の基準とはなにか…それを整理したくて」
モブ「お…重い内容だな…おれじゃ、キャパオーバーだぜ」
リサ「それと、私の護衛をしてくれるかたをご紹介したくて」
レオン「気配はないが?」
リサ「あれ?モエさん?入ってきて良いのよ?」
カララララーーーーン
モエが入って来た
モブ・トノト「おおおおおおおおーーーー!」
モエ「わ、わたし…こういうところは…」
モブ「まぶい!まぶいぞ!その姿!いや待て!水着じゃねぇ~!ぱ、パンティーじゃねぇ~か!」
トノト「いや!そんなことより、髪が耳になっているぞ!これは珍しい種族だ!」
レオン「おい、おまえら、俺が気配はしないって言ってるじゃね~か。聞いてんのか?」
リサ「あ、あのう。モエはギブさんが作り出したグラフィック人間なの」
モブ「ま…マジか」
トノト「ほう!さらにはグラフィックなのに人間なのか!これは珍しい生き物だ」
レオン「グラフィックと聞いてもまだ生き物と認識しているトノト…」
リサ「そう!トノトさんの生き物とそうじゃないものの区別って何か聞きたかったのよ」
トノト「ん?どういうことだい?」
リサ「ん~と…トノトさんはどういうものを生き物って言っているのかな~って」
トノト「それは、生きているものを生き物というのではないのかね?」
リサ「あれ?では、例えば動くゾンビは死人ですがどう思います?」
トノト「あれは生き物だね」
リサ「え?」
トノト「うううう…とか言って襲ってくるじゃないか?それは生き物だよ」
リサ「ではロボットが襲ってきたら?」
トノト「生き物だね」
リサ「生き物の範囲広い!」
トノト「ただ、誰かがリモコンで操作したり。自動で動く場合には道具だね」
リサ「つまり、命か物かではなく。道具かどうか…それがポイントなのかしら?」
トノト「私的には人は生き物だけど、道具ではないよね?」
レオン「人を道具みたいに扱うやつもいるぜ?」
トノト「それは、その人にとっては人が物だからだろう?」
リサ「あ…そういうことか!スッキリしました!」
モブ「今のでしたのかよ…」
リサ「私としたことが物事に基準を決めようとしていた…そんなことは必要ないのに」
トノト「基準を決めることで、基準に満たないものを不幸にしてしまう場合はあるだろうね」
リサ「ありがとうございます!」
トノト「じゃ~。今日のリサ君に合う酒は…不二才でどうだい?」
リサ「私が芋焼酎を好きなこと、覚えていてくれたんですね!」
モブ「渋いよな~」
レオン「不二才ってどういう意味なんだ?」
トノト「ブサイクな男の事を言うね。ピリカちゃん!リサ君にロックをお願いします」
ピリカ「は~い!」
リサ「ところで、ハロウィンは?」
レオン「レヴナントとアスカの様子を見にクロスランドに向かったぜ」
トノト「私のワープリングも持っていかれてしまったよ」
リサ「レヴナントさん達、魔法の習得に苦戦しているのかしら」
トノト「パージは上級魔法だからな…レヴナントさんが帰ってくるのを楽しみにしているよ」
レオン「…て、おい。この店じゃ狭くないか?」
トノト「どういうことだ?」
レオン「タケルたちと…他にも来るぜ」
トノト「ん?誰だろう?」
レオン「おまえの飲み友だろうよ」
トノト「げ!甲類の酒をこの店に置いていない!」
カララララーーーーン
モブ「いらっしゃいませ~!」
タケル「お!店員増えたんすか!」
モブ「いや、俺の顔覚えろや!」
トノト「モブ君は影が薄いからね」
リサ「ぷぷっ。モブさんが影薄いとか…」
モブ「そんなこと、生れてはじめて言われたぜ」
カウローイ「おお!にぎやかでいいねぇ~!」
リサ「あ!カウローイさん!お久しぶりです!」
カウローイ「おお!元気そうだな!」
タケル「カウローイも酒を飲みたいんだと?」
トノト「おおおおお~~!どんな酒が好みだい?」
モブ「社長、モエの時と反応が同じだぞ」
カウローイ「ああ、俺は泡盛かな」
トノト「いいねぇ。ここでは泡盛を飲む人が少なかったので…今日は特別な酒を」
モブ「まさかの裏メニュー的なやつ?」
トノト「ピリカさん。沈黙を」
ピリカ「…」
リサ・タケル・モブ・レオン・モエ「…」
トノト「いや、その沈黙じゃないし」
ピリカ「あ、そっちじゃなかったんですね!」
タケル「ああ!コントやるのかと思ったぜ」
モエ「なんだ、楽しみにしてたのにぃ~!」
トノト「モエ君、さっき会ったばかりだよね?溶け込み速すぎだろう?」
モエ「じゃ、私はピリちゃんの手伝いしますーー!なんか、ギブの恋人がスナックで働いてたみたいで」
リサ「そういうことだったんですね!酒場が苦手なのかと思いました」
ピリカ「でも、トノトさん…いいんですか?あの酒は…」
トノト「シャクリュウと出会えれば、酒を増やしてくれるからな。少しでも残ってさえいればよいさ」
ピリカ「?」
レオン「さぁ、おいでなすったぜ」
カララララーーーーン
タケル「いらっしゃいませーー!」
モブ「おまえ!さっきの振りはわざとだったのか!」
ルー「みなさん!お久しぶりです!」
レオン「国の方は大丈夫なのか?」
ルー「ええ!まぁ、なんとか」
レオン「まぁ、王も連れてくるくらいだからな」
ヌァザ「久しぶりだな~!タケルにレオンよ」
カウローイ「おいおいおい…マジか…バケモノみたいなやつばかりじゃないか」
タケル「な!面白いだろ?おまえも俺らのところに来たくなったか?」
カウローイ「ああ…契約さえなければな…」
ヌァザ「貴方も強そうではないか!強い者同士一緒に飲もう!」
レオン「ここには人見知りさんがいないのかよ」
トノト「しいて言えば、カッサンとアスカ君くらいだろうか」
リサ「そういえば、カッサンは今コミュニケーターにいるのかしら?」
トノト「いや、バウンサーとフライシティーに向かっている」
リサ「フライシティー?」
トノト「シャクリュウもそこにいるはずだ。探しに行ったのさ」
ヌァザ「では、バウンサーはここにはいないのか?少し手合わせをしたかったのだが」
…
ピリカ「沈黙…持ってきましたけど」
トノト「他に飲む人はいるかな?」
リサ「では、私も飲もうかしら」
モブ「不二才、もう飲んだのかよ」
リサ「全然、ブサイクな芋焼酎じゃなかったわよ?」
トノト「味が分かるリサ君」
ヌァザ「では、俺ももらおうか」
トノト「モブ君も飲むだろう?」
モブ「言わなくてもくれるのか。泣けるぜ」
レオン「トノト…おまえが人に飲ませたがるときは、だいたいヤバい酒だぜ。俺もくれ」
ピリカ「え…そんなに?いいの?」
トノト「問題ない」
…
カウローイ「な、な、な…なんだこりゃ…これ、本当に泡盛なのか?」
ヌァザ「うむ。俺も泡盛は初めて飲むが…こんな美味いものだったとは」
リサ「このバニラ香…そして雑味のない洗練された味わいと、とろけるようなまろやかさ…普通の泡盛とは違うわね」
モブ「…うまい…」
レオン「モブだけ語彙力ねぇ~な」
ヌァザ「確かにその辺の酒とは違う…これは一体なんなんだ?」
トノト「…神酒さ…」
ヌァザ「神酒?」
トノト「簡単に言うと、手に入れるのに苦労する酒の事さ」
リサ「神が作ったお酒…と解釈すればよいかしら」
カウローイ「まさか、こんな酒を飲めるなんて…」
ヌァザ「よし!お勘定は俺の身体で払わせてもらう!何かできることはないか?トノトよ」
ルー「ぬ、ヌァザさん!」
ヌァザ「ルーよ。国はしばらくおまえに任せる!俺はしばらく国へは帰らんぞ!」
ルー「またですか~!言い出したら絶対に言うことを聞かないんですよ!ウチの王は」
トノト「ぷ。なんとなく分かるよ」
ヌァザ「ちょうど、バウンサーと会いたかったしフライシティーで何か役に立てないだろうか」
トノト「本来なら私が行くべきなんだが…そうしていただけると助かる」
レオン「助かる?」
タケル「じゃ~、俺はもう少ししたらカウローイを送りに行くよ」
リサ「私とモエはギブさんからの連絡待ちね。もう少し飲んでいようかな」
ルー「仕方がないので、私ももう少しで国へ帰ります」
トノト「では、私はヌァザ君をフライシティーへ送る準備をしに行ってきます」
シュン
消えたトノト
モエ「早っ!」
モブ「モエ、おまえ…本当に馴染むのが早いぞ」
モエ「私は人見知りをプログラムされていないのよ」
ヌァザ「では、私もトノトが来るまでここで飲んでいるか。さすがにこれ以上神酒を飲ませていただくわけにはいかんので…何かいい酒はないか?モブよ」
レオン「モブに聞くのか?」
モブ「え?俺?俺がいつも飲んでいるのはアルケミエって酒だが、少し強いぞ?」
リサ「え?モブさんがアブサン?しかもアルケミエ?意外!」
モブ「こら、何が意外だよリサ」
リサ「キンミヤとか飲んでいるのかと思いました!」
モブ「ああ、あれも悪くはないんだが味がしないんだよな」
レオン「…だろうな」
モエ「なんか…ここの人達って…お酒にくわしくな~い?」
ピリカ「ええ…まぁ」
そしてしばらくの時が経ちトノトが戻って来た
トノト「これだけ準備を整えれば、ギリ何とかなるか…」
レオン「おいおいおい…マジかよ」
グレイダー「レオン、久しぶりだにゃ~!」
リサ「グレイダーさん?」
モブ「おう!あのイケメン猫か!」
トノト「そしてもう一人…」
スレン「ヌァザ…あの時は…迷惑をかけた…すまない」
ヌァザ「す…スレン…」
リサ「え…いいの?」
ヌァザ「と、トノト!おまえ…まさか!」
トノト「いえ。これはあくまで疑似的に飢餓状態を無くしているだけに過ぎません。根本的問題はまだ解決していない」
スレン「ヌァザ…落ち着いたら…罪を償わせてもらう」
ヌァザ「スレンよ…俺は好きでおまえを街に連れて来た。おまえが罪償う必要はない」
スレン「…ヌァザ」
トノト「では、早速ですがシャクリュウをお迎えに行きますか!」
レオン「トノト…おまえ…一体、何があるんだよ?フライシティーに!」
トノト「シャクリュウは…あそこの神酒を狙っているのさ」
~シャクリュウ、バウンサー、カッサン、ヌァザ、スレン…これまでにない戦力を集めたトノト…果たしてシャクリュウが手に入れようとしている神酒の存在とは~
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【今回登場したお酒】
★沈黙:石川酒造場の特徴といえば甕仕込での泡盛造り。
甕に貯蔵された状態から直接、荒濾過にて瓶詰めされています。
甕仕込み泡盛の最上級酒となります。
味も最上級にふさわしい泡盛でした 神酒 とのと