しばらく更新をしていませんでしたが、ご存じのとおり、2020年度の大学選手権なども開催中止となりました。ギリギリまで学生最後の大会に向けて準備を続けてきた4年生の方々にはとても残念なことですが、折れずにこれまでやってきたことに自信をもってこれからも各方面でご活躍されますことをお祈り申し上げます。
さて、話は全然変わりますが、引き続くコロナ禍の中、最近のもっぱらの話題は、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森会長の女性蔑視ともとれる発言から、辞任を求める世論の高まり、そして辞意表明、後任指名という流れ。ここはあくまでも私見を書き連ねるブログですので、異論のある方も少なくはないと思いますが、あえてこの件について思うところを書いてみます。
私が、今回の件で一番の失策だと感じたのは、「謝罪会見」でした。「発言を撤回、謝罪します。」の後の記者とのやり取りがきちんとこなされていれば、もしかすると森会長は辞任するところまで追い込まれなかったかもしれません。後出しなので結果論にしか聞こえませんが、今回の発言は何が問題か、その点をいかに修正していくかを明確に打ち出し、発言を撤回するということにどれだけの意味を持たせることができるかを示せばよかったのではないかと思います。森会長は「反省しています。」とおっしゃいましたが、あのやり取りを見て反省の色がないという指摘もありました。何が悪くて、どう変えなければならないか、自身の発言を撤回するだけでは足りなかったのだと思います。組織として、「余人をもって代え難い」のであれば、なおさらその職を守るための徹底した善後策を想定のQ&Aにしておくべきでした。記者や世間から指摘されたそもそもの問題は、ざっくりいうとオリンピック憲章との齟齬、会長自身のジェンダーについての認識だったので、自身の意識改革に努めること、組織としての改革に努めること、ジェンダーに関する課題を徹底的な解決をめざすことなどを前面に出したうえで反省していることを示し、気持ちを新たに取り組んでいきたいと宣言すればよかったのではないでしょうか。しかし、残念ながら組織委員会はそれすらも進言できない組織だったのだろうということも容易に想像できます。
スポーツ団体の集大成とも言えるオリンピック組織委員会でさえ、簡単に会長適任者は見つからないのですから、他のスポーツ団体でも人材に困っているのは想像に難くありません。組織のトップの万が一の失言、要らないことを口走るなどの舌禍があったとしても、その後すぐにどこまでしっかりとしたフォローができるか、諫言・直言できる人材が存在するのか、組織にとっては非常に重要な要素だと言えそうです。