お運び頂き、有難うございます。
本日7月16日のは、
作家でドイツ文学者でもあった、
中野孝次さんのご命日です。
大好きな作家さんは複数あるけれど、
その中でも強く感銘を受けた方の一人です。
中野孝次さんという名前にピンと来ないかたに。
1992年11月に発売されるや、
一躍ベストセラーとなっただけでなく、
この時代を反映する言葉として、
翌1992年流行語「清貧」にも選ばれた、
『清貧の思想』の著者ですよ……と聞けば、
思い出される方も少なくないはず。
1992年(平成4年)といえば、
バブル景気が弾けた、バブル崩壊の年。
本の帯が物語っているように、
『清貧の思想』は、
「もう一つの生き方」を提案する内容でした。
ベストセラーになっている時点で読んでおけば、
と、後から反省したバブル世代の一人です。
中野孝次さんの著書を読みだしたのは、
占いを学び始めた2000年頃です。
元々、西行や兼好、良寛など好きだったので、
氏の書作を貪るように読みました。
そこに一貫して書かれていることは、
『今ココニ』を生きる、それが生のすべてだということです。
命日7月16日【NHK人x物x録
#中野孝次 1925~2004 作家】『今ココニ』を生きる それが生のすべてだ―ベストセラー『清貧の思想』で知られる作家・中野孝次。欲望にとらわれず清らかに暮らす、芭蕉や良寛など文人達の清貧の生き方を紹介…続きは https://www2.nhk.or.jp/archives/jinbutsu/detail.cgi?das_id=D0016010230_00000 …#NHK人物録#今日は何の日
何物にも縛られることなく、
ありのままに、
自分の生と向き合う。
占いを通じて、
一人でも多くのかたの助けになる。
誰かの"ともしび"になれたならば、
生きる意味は、その中にある。
これが私の想いです。
そんな話を友人と交わしていると、
お前のは『清貧の思想』やなくて『赤貧の思想』やな
……と言われたことがあるのですが、
自身の生を全うできるのならば、
それもアリかなと思っています。
お読みいただき、有難うございました。