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占い館ルネッサンスの右京です。

 

“暗証”という言葉があります。暗証番号の“暗証”です。

“暗証”とは、“自分だけが知り得ていること”、という意味なのだそうです。

そもそも、“暗証”という言葉は仏教用語で、証しが暗いという意味の言葉です。

つまり、“自分だけが知り得ていること”から転じて、

「裏付けに欠けた証し」という意味なのだそうです。

これって仏道に限ったことではなく、伝統的な手法や教えを受け継ぐ分野においても、

同じことが言えるように思えるのです。

 

師匠の教えではなく、自分勝手な思い込み勝手な解釈をしておいて、

それを正当化するたねにn新たな「悟りを得た」と独断で豪語する人。

あるいは、師匠の教えを都合のいいように解釈して金儲けに利用する人もいます。

 

 

もちろん、先達の見解が完璧でないことは有り得ることです。ですが、検証もせずに「悟りを得た」と豪語することは恥ずかしいことです。

 

仏道と占いでは分野が異なりますし、比べること自体が畏れ多いことなのですが、

ひたすらに研究して道を開いた人は占い界にもいらっしゃいます。

受け継いだ教えを比較検証しつつ、

時代の変化に遅れないように受け継いでいくことが大切なのだと思うのです。

 

 

ところで、占いやスピリチュアルにかかわらず、

さまざまなジャンルの情報をネットを拝見していると、物知りな方が多いように感じます。

しかし残念なことに、

ご自身の博学ぶりをアピールするだけで終わっている場合も少なくありません。

同業者のサイトを訪問しても、それぞれの情報に大きな違いがなく、

似通った考え方が中心で、代わり映えのしない表現でまとめられているのです。

 

たとえば手相だと、

どちらの手を観るか、というのが男女別で説明されているものが大半で、

次に生命線、頭脳線、感情線、結婚線、財運線などの説明へと続いています。

 

ですが、どのサイトも不思議なくらいに似通っているんですね。

他人さんと異なる部分を見つけて、運勢的な傾向とか開運法を知りたいと思っても、

一般的な運命に近いようにいわれても実際は、

それぞれに異なる運勢をたどっているのですから、興味や期待が薄れてしまうのです。

それとは逆に、「怖いほど当たっています!」というような、

提灯コメントがついていたりもします。

これは手相だけに限ったことではなく、

どの占術も似たり寄ったりで大きな違いはありません。

 

サイトを訪れるひとの多くは、“どういうふうに当たるの?”

“ほかと何が違うの?”……ということを知りたいはずです。

でも、肝心の部分は伏せておいて、

“稀有な能力の持ち主”であるかのように表現されているものが多くて、

読む気が失せてしまうのです。

 

知りたいことを提示したり、さらに興味を引き出すのが、

ウェブサイトの役割の一つだと思うのです。

なのに、スピリチュアル系や占い系のウェブサイトは、

手の内を知られたくないという理由からなのか、

あるいは薄っぺらな情報しか上っ面だけの情報ばかりなのか
個性的な印象が伝わってこないというところもあります。

 

秘伝や口伝の部分ならともかく、ある程度は伝えないと、

知りたい情報が秘密部分ばかりじゃ逆効果ですよね。

個人情報でもないのに、

肝心な部分がバツレッドNGバツレッドにされていては読む気になれないでしょう。

 

そして、こういうウェブサイトを見ると、

「わかっている」というつもりで書かれているのかも?……って思うのです。

わざわざ訪問して頂いているのに、

書かれている内容が他と変わらないのでは、

滞在時間だって短くなってしまいます。

 

実際のところ、占い師として同業者さんのウェブサイトを拝見させていただくと、どの程度のスキルを持たれているのかが、見えてしまうんですね。

興味をひくものはブックマークしますが、

「わかっている」つ・も・りのサイトは速やかにスルーします。

 

そう言いつつ、自身のサイトは工事中のままです ショボーン ですから、

自分に活を入れるアップという意味で記事にしているところもあるのです。

というわけで同業者の皆様、ともにウェブサイトのクオリティを高めて参りましょう。

 

お読みいただき、ありがとうございました。