ワタクシ、中学生の頃に奇妙な体験をした事がありまする。

端的に言うと

デジャブ

所謂「既視感」というやつ。

なのだが……。
普通は「あれ?前にも同じ事あった?」とか、一般的に感覚として認識されるもの。

が、ワタクシの場合……

同じ事した証拠があるのだ。

当時、塾での出来事。

何の授業だったか忘れたけど、ある日正に既視感を感じた。皆が先週の授業と全く同じ行動をしているのだ。

授業内容も話してる事も全部同じ。

その事を指摘したら

「はぁ?この授業初めてだよ?」

と、友達からも講師からも不審な目で見られた。見られたのだが……

ノート。

これが奇妙な証拠になった。

初めての筈なのに、ワタクシのノートにはその日の授業内容がキッチリ書かれていた。
講師がその日書く、教えると計画していた内容が正確に。

板書していて「何で同じ事書くん?」と不思議で仕方なかった。

言っても当然信じてもらえないから、ノートを見せた。

講師、唖然。

口頭で説明する筈だった事もそのまま書いてあったのだ。

結局、あやふやなまま終わったのだが……。未だに謎である。

後にも先にも、その一回だけ。

単なる既視感なら、たまにあるが。

証拠品があったのは、その時だけ。

たまに思い出すけど、アレは本当に何だったんだろぅ……???