このところ、旧統一教会と自民党議員の好ましくない関係と、太平洋戦争敗戦関係の情報が多く、その中で、印象に残ったものを、備忘録として整理した。

 まず、紀藤弁護士のTwで紹介されていた、旧統一教会の名称変更の経緯に関する野党合同ヒアリング(8月5日)と、これを受けての末松文部科学大臣の会見について、NHKによる詳しい解説を読んでみた。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220805/k10013756051000.html
後半では、なんとなく、その当時の行政の対応は問題なかったのではないかという印象を与えそうな表現になっている。

しかし、前半の2015年当時文部科学審議官だった前川喜平さんの話や、翌日の宮本轍さんのTw(https://twitter.com/miyamototooru、Aug.6,2022)動画から、末松文部科学大臣の説明は妥当ではないと思われる。

 関連してやはり紀藤さんのTwより、2019年のフジテレビの録画では、名称変更の効果について、実例が紹介されている。
https://www.youtube.com/watch?v=GDH-iNz6Rec&t=1s
「なんだ、フジテレビもちょっと前までがんばっていたんじゃないか」という感想もあった。
  NHKは政府寄りの姿勢が目立ち、受信料不払い運動が起きているが、公共放送としての使命を自覚してほしいところである。

https://www.asahi.com/articles/ASQ847R9KQ84UTFK01S.html
 自民党の衛藤征士郎・元衆院副議長は4日の党会合で、日韓関係について「韓国はある意味では兄弟国。はっきり言って、日本は兄貴分だ」と発言した由。日米安保条約は不平等条約であるという認識は間違っていないが、こういった発言で旧統一教会の軛を切り換えそうとする危険な発想だと思う。

  知らず知らずのうちに、戦争の悲惨さを知らない世代の無責任な政治家が戦前の時代に戻ろうとしている雰囲気を感じ、不安になる。ネットでも右翼的な宣伝が圧倒的に多いような気がして、世の中に不満を持つ若者たちが、知らず知らずに洗脳されていく危険性もある。

 奥田ふみよ@fumiyo_fukuoka  のTwより、
大正2年産まれ100歳で他界した祖母はよく戦争の話をしてくれた。「何で大人は戦争反対せんでこげん子どもも沢山殺されたと?」12歳の私の問いに答えた祖母の言葉が忘れられない「国からどんどんもの言えんくさせられてみんな気付いた時には遅かったとよ」

 さて、旧統一教会と自民党を主とする政治家との好ましからざる関係安倍元総理が参院選投票日前々日の応援演説中に山上容疑者に射殺された事件以降、その原因究明が大きな社会問題になっているが、歴史的に、CIAをバックにした岸元首相以来の関係があり、その解明はとても一筋縄ではいかないと感じである。

 しかしその中で、歴代の5人の総理が、日本財団の笹川家の別邸で接待を受けている写真にまつわって、日本のみならずアメリカの政界も旧統一教会の影響を受けていたことを伝えるTBSのビデオの中で、笹川家と旧統一教会の関係についても、重要な証言が語られている。
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/110091?display=1&mwplay=1
「我々は世界を支配できると思った」米・統一教会の元幹部が語った"選挙協力"と"高額報酬"の実態【報道特集】

 8月6日、広島原爆の日にちなんで、初めてBBCの原爆投下に関するドキュメンタリービデオを見て、原爆の恐ろしさを再認識させられた。
https://www.youtube.com/watch?v=XKerQACkks0
BBC Hiroshima 720p HDTV x264 AAC MVGroup org

 8月7日の毎日新聞朝刊には、広島原爆の日の岸田首相の挨拶が紹介されているが、安倍路線を引き継ぎ、米国の方針に則り、台湾有事の際は日韓で対応できるような体制づくりがあり、核兵器禁止条約には触れず、核兵器不拡散条約を重視するにとどめた。

核兵器禁止条約については、以下の動画の27分~31分ごろに事前の解説がある。
https://www.youtube.com/watch?v=XFSq2o4o6KY

【LIVE】原爆の日 2022 広島平和記念式典|TBS NEWS DIG (2022年8月6日)
松井一実広島市長の平和宣言も非常に立派なものだった。湯崎英彦広島県知事はあいさつの中核兵器禁止条約の重要性について述べられた。

 

 同じく8月7日の一面であるが、沖縄戦の悲惨さについて、津嘉山さんの「戦世」の不条理を伝える語り部の活動についての記事も注目された。

先月、第3回「宇部大空襲を知るつどい」でお聞きした海老名香葉子さんの東京大空襲の体験談も印象深く残ったが、津嘉山さんのお話も印象に残った。

 

 最近の世の中の動きを見ていると、細かい環境啓発の情報発信をするよりも、政治の立て直しなど、社会環境に関する情報発信の方がより重要であると思われ、専門外ではあるが、つい長文の備忘録となってしまった。

 

 同日の毎日新聞社説にもあるように、いたずらに緊張感をあおりあうのではなく、地道な外交努力に力を入れていただきたいものだと思う。

戦争の悲惨さを知らないものが、浅はかな唯我独尊心や、世界を覆っている金銭的欲望に冷静な判断力を失い、知らず知らずのうちに、恐ろしい戦争に巻き込まれないように、切に祈りたいものだと思う。