そもそも統合ブランドコミュニケーションとは、単純に別々のメディアで同じクリエイティブを展開するというものではなく、それぞれのメディアの特徴を活かして行うものです。マスメディアは「リーチパワー」があるけれど、1回での接触時間と表現力が限られています。Webサイトは、「高い表現力」からカスタマーに実際に体験してもらう力が強いものの、その体験を広げていく力は弱い。「拡散力」があるのは、ソーシャルメディアです。この3つのメディアすべてを通して、1つのメッセージを体験していただくことを狙いました。
<マスメディア>
→インナーコミュニケーションとしてのブランディング効果
→マスで広告を打っている企業に対する信用度・信頼度
どこまであるのか??
商品・サービス次第?
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昔はプロダクトコーンといって、商品のレギュレーションやスペックから企画を考えましょう。その上に消費者のベネフィットを発想して、凝縮して、さらにどういうエッセンスに加工するかというモデルでコミュニケーション開発をしていました。それはつまり、「CMは15秒しかない」という前提あってのものだったのです。
でも、Webで「プル」を引き出して、ユーザーの文脈でどういうコミュニケーションするかとなると、まったく逆の発想になる。いろんな文脈があってそれぞれに対応して、最終的には1つの商品に集約させていきましょうというコミュニケーションです。それを従来のプロダクトコーンに当てはめると、ほとんどの人に刺さらない。
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代理店のマーケティング担当がもてはやされた時期が20年以上前にあって、その頃は、消費者の目線から商品開発であり、ブランド開発をしようという時期だったんです。その頃は、代理店のほうが事業主側より、多少は消費者に対する情報を持っていた。メーカーさんは、直接消費者とコミュニケーションがとれませんでしたから。だから成立したんです。
現在は、実際のマーケティング力は企業側のマーケティング担当者のほうが持っていて、消費者目線での商品開発があまり成立しない。企業にいなければ、根本的にどういう事業がありうるかがわからないし、消費者のことはオウンドメディアでわかっちゃいますしね。
アーンドメディア、オウンドメディアについて、代理店には素人同然の人もいるんですよね。やってみないとわからないのに、ユーザーですらない人がいる。
アトリビューション分析とは、「コンバージョンにいたったアクションそれぞれの貢献度を分析すること」。
オフラインからオンラインのアトリビューションです。テレビCMがどれだけWebのアクションに効いているのか。
参照:
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トリプルメディア・コミュニケーション開発は、広告主がディレクションするしかない?・
アトリビューションのメリットと課題と評価手法について