もうすぐ夏ですね。


私は幸いにして(?)幽霊というものを見たことはないし、基本的に存在はしないだろうと思っているのですが、

たまに「私、よく見ます」っていう方に出会うんですよね。


その人いわく、毎晩職場から自転車で帰る途中に通る道すがら、必ず「出る」んだそうです。

細い路地を進んでいると、視界の右端にスウーッと白い服を着た人のシルエットが見えるんだと。


本当かよ、と思いますがね。


単にあんたが白内障とかなんじゃないのか、とか、

自転車に追いつくなんてずいぶん足の速い幽霊だな、とか

ツッコミどころが満載だったんですが(笑)、その方の話し振りがあまりにも真剣だったので

そういうこともあるのかなあ、なんて思ったりして。


で、例によってそういう人は敏感だから金縛りに遭ったりするみたいで。

大体、幽霊を見たという人は金縛りにも遭ってますよね。

幽霊話を補強するような感じで金縛り体験談を話す人が多い気がする。

あれ、多分エピソード的にセットなんじゃないかって思いますよ。


そういう話って、まあ、曖昧に返事しながら話半分に聞き流すことが多いんですけどね。

ただ何かまあ、変な言い方なんですけど、幽霊はいるかも、と思い続けたほうが、

それはそれで夢があっていいなと思うんですよね。


科学もネットワークも進歩して、何でもかんでも種明かしされてしまっている時代ですけど、

そんな時代でも、種明かしできないことが少しは残っていないとつまらないですよね。



特にオチのない話ですみません。。

北野武監督の『アウトレイジ』を観て来ました。


いやー。


とにかく痛いの一言に尽きますドクロ カッターナイフで小指詰めさせられたりね。

普通の映画やドラマの暴力シーンと決定的に違うのは、痛みのリアリティ。


あと、人がまあ死ぬわ死ぬわ。登場人物の8割ぐらいが死にます。

ただ、その死に方が、何ともリアルなんですよね。


昔のヤクザ映画みたいに、敵の組にたった一人で乗り込んで闘って死ぬ、というカッコいい死に方ではなく、

敵の攻撃から逃げる途中であっけなく捕まって、反撃もできずどうしようもなくみじめな殺され方をしたりする。

死を安易にヒロイックなものにせず、あくまで乾いたトーンで描き切っているところが、北野映画らしかった。


全員悪人というキャッチコピーに偽りなしで、本当に全員悪人でした(笑)。

その中でも三浦友和や加瀬亮が好演。


確かに賛否両論というか、こっち方面が苦手な人にとっては見ていられない映画かも。


でも個人的には面白かったです。Brotherより好きかも。