小学生の子供の体調が悪かったらどうするか?
【他の生徒に伝染さないために学校を休ませる】
これが日本の基本的ルールだと思う。
ではイギリスではどうか?
「多少体調が悪くても学校に連れて来てね。熱があったらこっちで解熱剤を飲ませて教室の隅で寝かせておくから大丈夫よ。」
これは娘の小学校の担任教師のセリフである。
コロナ禍を日本で過ごした娘はずっとマスクをしていたので、日本では幼稚園でもほとんど風邪をもらって来なかった。
そのため風邪に対する免疫があまりない。
そして案の定イギリスの小学校に通い始めてすぐに風邪をもらってきた。
前日から微熱と咳が出ており、娘は学校を休みたそうにしていたが、
生真面目な日本人である私は担任教師の言いつけを守り娘を学校に連れて行き、その先生にこう伝えた。
「今日は娘は少し体調が悪くて咳が出てるんです(意訳: 心配なので娘のことをちゃんと見ておいて下さい。そして体調が悪化したら連絡して下さい)」
それを聞いた彼女はこう言った。
「大丈夫よ。生徒はみんな咳をしたり鼻水が出ているわ。私も少し咳が出るの。」
その時私の口から出たのは乾いた笑いとため息だけであった。
おかげさまで、その後も家族みんなでよく風邪をひき、旅行が延期になったりと日々悩まされている。