急死に一生を思いがけなく得てしまい
嬉しいよりも…戸惑ってばかりだ
それなのに豪廷の涙を見た瞬間には
気が付いた時は…声を上げて泣いた
抱きしめる腕の強さと愛おしい温もり
そして今日やっと退院許可が下りた
担当医の先生や看護師さんたちに挨拶して
いつの間にか豪廷は車の免許を持ってて
[疲れただろう?希顧…着くまで寝てろよ
着いたら起こしてやるから]
そう言いながら髪を優しく撫でられた
入院していた三ヶ月間…心細かった
何故ならいつも隣にいた豪廷が居なくて
誰にも頼らずに増して誰も好きになど
ならない代わりに同情心はうっとおしいだけ
それなのに…豪廷だけは想定外だらけ
今日の夜はどうしたらいいのか分からない
抱かれたい…
