今まで広いベッドで眠っていたこと
左隣には必ず小飛が眠っていたのに
実の母親によって拉致監禁されてしまい
そして…決して消えない疵を付けられ
違法麻薬を吸引させられてしまった
趙子たちが見つけたが…遅かったのか
禁断症状と幻覚に苦しめられたばかりか
二階のベランダの手摺りを乗り越えようと
念のため監視カメラを設置していたので
無事に事なきを得たがそれなのに小飛は
(何で助けたんだ…!死にたいのに…!
頼むから唐毅…あんたの手で死なせてくれ
放っておいて欲しかった…)
泣き顔など一度でも見た記憶など無かった
普段は賑やかに笑っていて…明るくて
黒社会で生きてきた俺には眩しく映った
病院の屋上でKissして首に廻された感触
触れられた瞬間には…欲しくなってた
預けるべきだと理性では承知していたはず
だが…感情ではどうしても理解出来なかった
手放せるならもうとっくに手放していた
もう引き返すことは…

