あの人とはもう会わないし、連絡もとらない覚悟を決めて
孤独な日々を過ごしていたある日
風邪を引いてしまった。
風邪っぽいな~とは思いながらも仕事があったから放置していたら
どんどん悪化して、ついに熱が出てダウン…。
部屋でひとりでベッドの中。
ただひたすら寝るだけ。
薬を飲むために何か食べないといけないけど
すぐ食べられるものはないし、作る体力も気力も無い。
お腹が空いたけど、起きられない…
寂しい…
誰か助けて…
ベッドで寝ていると、どんどん寂しさが増して、人恋しくなって
また泣いていた。
あの人のことを考えてしまっていた。
会わないと決めたのに、会いたい。
せめて声だけでも聞きたい。
あの人に「大丈夫?」「お大事に」って
それだけでもいいから、言ってほしい。
本当は、助けてほしい。
傍にいてほしい。
あの人の顔さえ見られたら、元気が出るような気がした。
彼がわたしに言った
「ずっと傍にいるから」
「俺が助けるし、守ってあげる」
この言葉が頭の中をずっとループしていた。
傍にいてくれるんじゃなかったの?
助けてくれるんじゃないの?
守ってくれるんじゃないの?
嘘つき。
なんで傍にいてくれないの!
全然守ってなんかくれないじゃん!
嘘つき嘘つき嘘つき!
連絡したくてもできないことが、くやしくて、かなしくて、
涙があふれるばかりだった。
あぁ、なんでこんなことになっちゃったんだろう…
あいつが結婚したこと、ずっと知らないふりしていた方が楽だったのかな…?
そしたら、前みたいに連絡できたのかな…?
誰か、助けて。。
熱が下がらないまま、3日が経とうとした。
本当は声が聞きたいから、電話をしたいけど
番号を消してしまってるから、かけられない。
何度もあいつにメールを送ろうとして
送信画面を開いてみる。
でも、送れない。
どうしても、メールが送れない。
メールを開いては、消す の繰り返し。
極限まで落ちたわたしは、泣きながら
ついに、送信ボタンを押してしまった。。
「助けて」。
送っちゃった…。
送った後で、少し後悔していた。
あーわたしって、本当にダメな女だなぁ。。
結局自分から連絡しちゃってるじゃん… ばか。。
でも、体も心も弱っていたわたしは、もう限界だった。
すると、電話がかかってきた。
あの人の番号だ。
「・・・・・・・」
わたしは、声にならない声で、電話に出た。
「どうした?」 と彼。
「・・・・・・・・・」
声にならなかった。
涙が出るだけだった。
「どうしたんだよ?」と聞く彼に
「熱が…下がらないの…」
やっと声にして彼に伝えると、
「風邪引いちゃったのか?大丈夫か?」
「・・・・・・・・・・・」
「何か持って行ってやろうか?」
「・・・・え?」
「時間見つけて行くから、じゃあ」
そう言って、電話は切れた。