朝大の池にカルガモ親子!
【7月29日・金曜日】
この日の昼食は、朝大ピビンパだ。ピビンパといえば、どんぶりご飯の上に具が載っているのだが、「朝大ピビンパ」は、どんぶりの底の具の上に自分でご飯をよそうようになっている。

すでに学生たちは夏休み、といっても、平壌での講習に行ったり、クラブの合宿があったり、地元の夏季学校の手助けをしたり、この何年間は、無償化排除反対の行動に参加するなど、引き続き「朝大生」をしている。
食堂は閑散としていない。顔見知りの先生の顔がちらほら、修学旅行生を引率して、平壌で行動を共にした先生の姿も。国語担当教師の夏期講習とのことだ。
午後は朝大の教職員の夏休み前の集会だ。第一研究棟の階段を上っていく。国語講習組は第二研究棟に向かって行った。

閑散とした前庭を、カルガモの親鳥が歩いている。四匹の子ガモたちは、親鳥を追って、池の中をすいすいと泳いでいた。スマホを向けると、人間を察してか遠ざかっていく。追うと遠ざかる、餌場を出入りする姿と、直線に並んで泳ぐ姿をようやく何枚か写真に収めることができた。

池に車が横付けされる。「金トンム!」。振り返ると、鳥博士の鄭先生だ。見回りに来ているようだ。
「孵化したのは?」、「何年ぶりですか?」、「いつ頃まで?」…。矢継ぎ早の質問にいつもの笑顔で丁重に答えてくれた。「突然いなくなったので、校門の受付の防犯カメラを見たら…」とか、何年度は「朝鮮新報」に載ったとか、「読売新聞」の記者も取材に来たとか…。話は尽きない。うかつにも筆記道具を持っていなかった。
「先生…プタクハムニダ」。興味深い話に、思わず原稿を依頼した。「締め切りは?」。夏休み明けの次号には載せられそうだ。夏休みに入り、図書館で資料調べは出来なかったが、思わぬ「収穫」だ。
そんなやり取りを聞いてか、カルガモの親子は目の前を行ったり来たりしていた。
*加筆して、9月下旬に刊行する『朝鮮学校のある風景』45号に載せます。