【9月22日・金曜日】
仕事先で夕食を済ませ、駅前を歩いていると、改札口から二人の児童が駆け出してきた。
一目でウリハッキョのハッセンでしょうだ。小さな石ころを蹴りながら歩いて行く。東京第一と第三の学区が重なる地域だ。制服ではない。体育着の胸に「도꾜제1」の4文字。
「アンニョンハシムニカ」と声をかけるが、応えてくれない。ウリマルで「何年生?」ときくと、ようやく四年生と答えてくれた。もう一人は2年生とのことだ。
「ヌグ…ヌグ(誰)?」。怪しまれている。「緊迫情勢」から登下校時に注意が促されているようだ。
誰と聞かれても、名刺を出すわけにもいかず困った。
それでもウリマルで話しかけたので少し警戒を解いてくれたようだ。
「チェーイルか…私はチェーサム…」
それ以上、言葉を交わされなかった。
それでもしばらく行くと「アンニヨンケシップシヨ」と言って、道を曲がって行った。「チョシムヘソ(気をつけて)」というと、笑顔で振り向いてくれた。
仕事先での思わぬ出会いに感謝だ。
*いつもなら後姿をスマホでパチリだが、「緊迫する情勢」に鑑み留まった。