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トンポ・トンネ 日々イモジョモ

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豊島支部の新入生を祝う会
【4月16日・日曜日】
 前日の「太陽節」記念大会で、兪委員長に誘われて、東京朝鮮第三初級学校に入学した新入生を祝う会へ。
豊島は、板橋、練馬、北、埼玉などと共に、東京第三の学区の一つ、新入生を祝う会は定例化して久しい。看板には「第二八回」と書かれていた。
暑かった。男性は、帽子をかぶり、首にはタオル、女性たちはサンバイザーに日傘、日焼け止めに薄手の長袖姿が目立った。七輪の炭火が火力を増すにつれ、桜の季節なのに、「納涼大会」の趣だ。
女性同盟の委員長の第一声も「…暑い中…」。「…戻ってきた」と、四月に赴任してきた、康校長が紹介された。康校長は、以前長らく同校で教務主任の職に就いていた。
校長は、「豊島支部から現在、一三人の児童が通ってきています。今年は新入生が少なく…来年度、豊島支部には五人の新入生の対象がいます、入学式を終えると同時に、児童募集に…」
「チャラゲッスムニダ」、頑張りますとか、よろしくとか、そんなおざなりなあいさつではなく、目標を示しての決意表明に拍手がわいた。


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そして一人の新入生と、その保護者が紹介された。今年、東京中高に進学した三人の生徒にも記念品が渡された。
「…もう一年生か…卒業するときは…」。地元の子どもの成長に、自らの年を重ねる同胞の姿に、ウリハッキョの存在の重さを感じだ。
会食の前に、一人の新入生を囲むようにして、記念写真が撮られた。


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 そして兪委員長が、前日の「太陽節」の大会で発表された、祖国から一六四回目、二億一八〇〇万円の教育援助費と奨学金が送られてきたという「うれしいニュース」を伝えて、乾杯。
 新任の校長は、あちこちのテーブルを周り、「第三のこれからについて」、意見を聞いていた。


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 手を洗いに校舎に入ると、玄関先で、先ほど紹介されていた黄色いシャツを着た新入生が幼児とゲームに興じていた。
 ウリマルで名前を聞くと、しっかりとした答えが返ってきた。新入生は一〇人で、五人は女子だとも。幼児は手のひらを広げて五歳だと。二人が寄り添うように仲良くしていたので、てっきり兄弟かと思ったら違うとのことだ。
 東京第三のキャラクターの「チェサミ」と「ミレ」の顔の下に、「うわばきはうえに…」、「くつはしたに…」と書かれていた靴箱の写真を一枚撮って、熱い、七輪焼き肉の場に戻った。


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 全員参加によるじゃんけん大会の後は、抽選会。賞品は、カレーセット、お茶セット、たこやきセット、シチューセット。大きな袋からして中身はすべて野菜のようだ。「これで晩御飯の準備をしないでも…」。カレーセットを紹介しながら、「肉は入っていません…」とのアナウンスには笑いがもれた。


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 この日、一番聞かれた言葉は、「チョチョントンム」だ。「火が起きない、チョチョントンム…」、「赤い肉がないよ、チヨチョントンム」、「ビールが…」、「炭を足してよ、チョチョントンム」…。写真もだ。
 そのたびに、ブルーの服のかれは、テーブルの間を行ったり来たりしていた。名前を呼ばれないところを見ると赴任して間もないのかもしれない。
 そんな姿を見ていた女性同盟の顧問は、七輪に肉を載せながら、「これチョチョントンムのだから…」、「そこでも焼いて…」と。こんなトンポトンネの風景に心が温まった。
 この日は、各地で花見や、サッカーやラグビー大会の後の焼肉モイムが催された。あちらこちらから、様々な「物語」、「風景」が伝えられている。どこも暑く・熱かったようだ。

*再整理して、5月下旬に刊行する『朝鮮学校のある風景』43号に載せます。