自分の気持ちというのは
真っ暗のなかをもがくように
自分自身にもわからなかったり
掴みようのないときがある
暗闇と 向かい合うのは勇気がいる
涙を流すことでしか
吐き出せなかった
背を向けていたんだ
前にも後ろにも進めないから
立ちつくしていたんだけれど
夜明けと共に雨が止むように
道筋は照らされた
帰り道がわからなくならないように
持ち物を落としながら歩く
そのうち荷物も衣服も無くなって
身体の一部をもたまに落としながら
心と声だけ残った頃
私を包んでくれたのは暗闇だった
来た道なんか 見えなかった
ただ 行くしか ない
見ようとしていなかったことに気付いた
進む道はいつでもそこにあったのに
一筋の光に助けられた思いで
安心して歩いていたのは間違いだった
結局歩くのは自分でしょう?