キリンみたいに首の長いひと、針金みたいな骨皮筋衛門、キンキラキンに尻と太ももと腹を光らせてワゴンに乗り込む太っちょ婆さん、だれもが片手にバケツみたいなコーラをささげ持ち、鼻や唇や耳にキラキラした飾りをぶらさげ、みな、これ見よがしにふんぞり返って歩いて行く。

写真を見ると、その頃の私は皺まみれで頬は落ち窪み、見るも無惨にやつれ果てていたが、昨日あたりから少しずつ持ち直しているかも知れない。かなり自分らしい顔つきになってきた。

（加治丘陵みたいな散歩道で）

お菓子みたいな食いものでハングリーを満たし、テイクバックした残飯を夢中でパクつき、研ぎ石がないので誰もが切れない包丁でサラダを微塵切りにしている。こっちの犬は小型犬のペットだが、奴らの世界では、自分の子供みたいな大型犬と遊んでいるみたいだ。

デンバーでは、騙されたふりをしなくても何とかやっていける。騙されていても大して差はない。その点、日本は天地の違いだ。あれよあれよという間に薬物中毒に、ワクチン死に、戦争に巻きこまれる。

彼らは、どう転んでも殺されるまでは行かない。

デンバーにいると、書きたいことが次から次へと湧きあがってくる。さて、日本に帰ったらどうなるのか？昔『ルンペン放浪記』をやった時のような、人気取りはもうさっぱり興味はない。

さて果て、どうなることやら？

感想（デンバーと日本と）