Qobuzコネクトを数か月間使い続けてみて、当初から感じていた不安定さとカタログの少なさという2つの大きな課題が見えてきました。この記事では、僕がこの問題にどう向き合い、どのようにして解決(または許容)したのかを、個人的な体験を交えてお伝えします。もし同じような悩みを抱えている方がいれば、少しでも参考になれば嬉しいです。
Qobuzコネクトの不安定さと向き合う
使い始めは、再生が頻繁に途切れたり、デバイスが認識されなかったりして、ストレスがとても大きかったです。特に謎だったのは、視聴開始から1〜2時間で再生が必ず停止するという現象です。
ルーターの再起動やアプリの再インストール、ネットワーク環境の見直しなど、思いつく限りの対処法を試しました。その中で分かったのは、再生停止と同時にQobuzアプリにエラー通知が定期的に表示されること。しかし、そのエラーメッセージはシンプルすぎて、詳細が全く分からず、何が原因なのかを突き止めることができない。この「理由が分からない」という点が、何よりも大きなストレスでした。
この不安定さは、RoonやSpotifyコネクトと比べると顕著です。特にプレイリストの連続再生においては、Qobuzコネクトの実用性の低さが著しく目立ちます。RoonやSpotifyが何時間でも安定して再生できるのに対し、Qobuzでは常に「いつ止まるか」という不安がつきまといました。
各サービスのメリット・デメリットが大きく変わった
Qobuzの課題を考えると、他のサービスとの比較が不可欠になります。しかし、最近になってこの比較は大きく変わりました。
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Qobuz:
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メリット: 高音質なハイレゾ音源が豊富、ジャズやクラシックに強い。
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デメリット: コネクト機能が不安定、邦楽などカタログが少ない、エラーの詳細が不明でストレスに繋がる。
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Roon:
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メリット: 音楽管理機能が非常に優れており、再生が安定している。
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デメリット: 高コスト(月額/生涯ライセンス費用)、Spotifyが使えない。
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Spotify:
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メリット: 圧倒的なカタログの広さ、J-POPやアニソンにも強く、豊富なカタログは代えがたい魅力、コネクト機能が非常に安定している、プレイリスト機能が優れている、ついにロスレス配信が開始された。
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デメリット: かつてはハイレゾ音源がないことが最大の弱点だったが、これが解消されました。
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Spotifyがロスレス配信を開始したことで、Qobuzの最大の強みであった「高音質」が、もはや唯一無二の優位性ではなくなりました。Spotifyは元々持っていた利便性や安定性に加えて音質も向上し、Qobuzにとって強力なライバルとなったのです。
それでもQobuzを使い続ける理由
Qobuzは万能なサービスではありません。不安定さやカタログの少なさを差し引いても、僕が使い続けているのは、やはり高音質な音楽体験と、そこから生まれる新しい音楽との出会いに大きな魅力を感じているからです。
Spotifyがロスレスに対応した今、ユーザーは音質、安定性、カタログの広さを兼ね備えたSpotifyを選ぶかもしれません。しかし、QobuzにはQobuzにしかない魅力、例えばジャズやクラシックに特化したコレクションや、高解像度のアルバムアート、充実したエディトリアルコンテンツなどがあります。
結局のところ、どのサービスを選ぶかは、何を最も重要視するかによって変わってきます。最高の音質とコアな音楽を探求するならQobuz、最高の利便性と広範なカタログを求めるならSpotify。両者の特性を理解して向き合えば、最高の音楽体験は必ず見つかります。
