ONE WAY~精神科閉鎖病棟 監獄ブルージー~ -2ページ目

ONE WAY~精神科閉鎖病棟 監獄ブルージー~

不妊治療から、修羅場、浮気、自殺未遂、精神病患者…
実体験をもとに曝け出し頭の中の整理をつけようと創めてみる。


帰りの車の中、二人とも無言だった。
重たい空気の中彼が怒りまじりの声で話す。

「あの先生なんや!?なんやあの言い方!!」
「うん…」

家に入ると父親が居た。彼が父の前で無言で佇む。
何か言いたいのだろうけど、口に出せないのだろう。

「どしたん?」
「流産宣告されたわ。」
「そうか。残念だったな。」

彼を連れて部屋に入ると、箍が外れたのか堰を切った様に彼が泣き出した。

「俺のせいや!ごめん!!」
「なんでそんな事言うの…?」

ずっと泣いてた彼を心配して、父が部屋に来る。

「誰のせいでもないし、出来るって事は判ったんだから、また頑張ればいい。これからも頼むな!」
「…はいっ!」

この時の事を彼はずっと覚えているらしい。
私もある意味ずっと覚えている。