PRIDEが事実上消滅した。

4日、運営会社のPRIDE FCワールドワイドの社員全員に突如として11月4日付での解雇を言い渡した。社員20人は事務所からの退去を命じられた。
 米ズッファ社に経営権を譲渡して再開を目指していたPRIDEは、
10月11日の節目の10周年を迎える直前、突然の解体劇でその活動に終止符を打つことになった。
 
 我々は、再会をとにかく待った。再開を信じた。

 しかし、PRIDEは終焉となった。

 榊原代表が我が子のように育て上げ、築き上げてきたPRIDE。
 結局は有力選手がUFCに搾取されただけであり、
 
 榊原代表が最も力を実現に向け力を入れてきた
  田村 vs 桜庭も日本格闘の夢の架け橋とはならなかった。

 ファンも悲しいだろうがさらに悔しく悲しいのがPRIDEのスタッフであろう。
 ファンにPRIDEの現状も伝えることも出来ず、突如の解雇宣告によりファンに説明も謝罪もするこもできない。

 そして何よりも、榊原代表の勇退と引き換えにPRIDEが世界最高峰のリングを守ろうと思いを受け継ぎ奮闘してきたPRIDEスタッフ。スタッフを責める気にはとうていなれない。

 しかし、PRIDE終焉にただ一人「ざまあみろ」と吐いた元格闘家がいる。
 前田日明である。前田の発言も確かにわからないわけではない。
 だが、PRIDE以上にHERO'Sには何があるのか、何を目指そうとしているのか。
 前田日明もUWF,リングスと日本格闘技に丹誠してきたまぎれもない一人でもある。

 そして、有力選手だけを引き抜きPRIDEを終焉に追い込んだUFC。
 PRIDEから引き抜いた有力選手がUFC衰退の引き金となるであろう。
 PRIDE戦士達がPRIDEの誇りを胸に立ち上がり、世界最高峰PRIDEの力を見せ付けるだろう。
 PRIDE戦士よ、立ち上がれ。五味も吉田も田村も青木も
          ミルコもシウバもノゲイラもショーグンも
          そして、ヒョードルも
 PRIDEの力を見せ付けて欲しい。
 そしてまた日本で最高の宴を。

 佐伯代表、期待します。