LED電球に続いてLED蛍光灯にも注目が注がれている昨今、確かにLEDの省エネ効果と長寿命は魅力ではありますが、とはいえ、LED特有のデメリットもまだまだ気になるところ。


まず、普通の蛍光灯と比べて「指向性」の問題があります。


蛍光灯や電球が比較的に広い範囲に明るさが広がるのに対して、LED蛍光灯は指向性が高く、特定の一部だけを照らす傾向があります。


勿論、テーブルランプなどの、特定の一部のみを照らす器具には最適ですが、逆に部屋全体など広範囲を照らす場合には若干の不安があります。


とは言え、最新型のLED蛍光灯では、この指向性の問題が解決されているものも多く、今ではそれほど心配する必要はありませんが、まだまだ価格の安いものの場合、今でも指向性が高いものがかなり出回っているので、買うときには十分な注意が必要です。


また、LED蛍光灯最大のデメリットは、何と言ってもその価格の高さにあります。


LED電球ほどまだ一般化していないLED蛍光灯は、今でもまだ高額なままです。


一本二本交換するだけならまだしも、家の蛍光灯を全部、オフィスの蛍光灯を全部交換するとなると、その費用はかなりのものになると想像できます。


しかし、長期的視点で見れば、初期投資はたしかに高いものの、結果的には十分な省エネ効果は期待できるわけですから、あまりネガティブな意見を言い過ぎるのも筋近いというところもありますが。


LED蛍光灯は、消費電力が少ないといわれています。


蛍光灯に比較しても半分程度の消費電力で、明るい照明が楽しめます。


消費施設やオフィスにおけるCO2は、1990年に比較すると4倍増にもなるのですが、そのうちの約2割は、照明からくるものです。


このCO2排出が原因で、地球温暖化がすすむことを考えると、蛍光灯をLED蛍光灯に代えることにも意味が出てきます。


LED蛍光灯はCO2を排出しないためです。


企業が一斉に蛍光灯をLED蛍光灯に取り換えることで、地球環境の改善に役立てることも可能です。


また、蛍光灯には、水銀や鉛などの有害物質が含まれています。


紫外線も発生します。


これらの有害物質が含まれないLED蛍光灯は、廃棄処分の際にも環境に悪影響を及すことがなく、カンタンにリサイクルも可能です。


廃棄にかかるコストもセーブできるので、とことんエコな照明と言うことができます。


省エネ法やRoHS指令、ISO14000sの環境マネジメントシステム規格など、企業に求められる省エネや、環境への配慮には、最適なアイテムということがわかります。


高い天井に取り付けられた照明、ビルの外壁の照明、駐車場などの照明には、LED蛍光灯が最適です。


マイナス20度の低温でも問題なく使うことができるため、北国の野外の照明にも最適です。


LED電球が普及した利用としては、特に器具を交換することもなく、設備はそのままで電球だけの交換が可能だった点が挙げられます。


今までの設備で電球を変えるだけで節電になる、これなら多くの人が気軽にチャレンジすることができますよね。


それに対しLED蛍光灯はと言うと、今では工事不要のものも出てきましたが、発売当初はLED蛍光灯をつけるための専用工事が必要でした。


LED蛍光灯を取り付ける工事を「バイパス工事」と言い、具体的には普通の蛍光灯に必要な安定期を取り外す工事のことです。


一般的な蛍光灯には、グロー式、ラピッドスタート式、インバータ式など、種類は様々ですが必ず安定期が備え付けられていました。


この安定期がLED蛍光灯には不必要なので、LED蛍光灯を取り付けるためには、わざわざ安定期を取り外す工事が必要なのです。


やっぱり工事が必要となると、それだけで人は二の足を踏むものです。


工事と聞くと、何かと面倒な感じがしてしまいますよね。


そのため、LED蛍光灯の導入を諦めた人もきっと多いはずです。


しかし、先に書いた通り、近年では工事不要で、今までの器具でそのまま使えるLED蛍光灯も出ています。


今なら手軽にLED蛍光灯を試せるチャンスですから、過去に諦めていた人は是非チェックしてみてください!


LED蛍光灯につつまれて