シャンパーニュとは通常グラン・メゾンの銘柄、とほぼ話題が限定されてるのが日本。現場フランスでは少し事情が違います。友人・親戚にワイン、ドメーヌの関係者が身近に居たりもしますからTOPばかりでなく裾野の情報も入り易いのです。マルヌ渓谷の作り手に通い出したきっかけはごく普通の成り行きでした。
シャンパン飲みたいな、出来れば格好良く、そして普通に、可能ならば日常的に。そんな動機で動き始めたのが4年前。パリ在住なのでランスまでは車で2時間。しかし、いざランスに行ってもグラン・メゾンの一部を訪問する程度の情報しか見に入りません。そこでエペルネに移動。そうです、此処がシャンパーニュの中心なのです。ブルゴーニュワインを追い掛けるにはディジョンじゃなくてボーヌに行かねばならんのと同じこと。
エペルネの観光案内所には情報がたくさんあります。自分の場合は逆に数多の資料を参考とせずに生産者一覧表の小冊子だけを、出る単・出る熟を丸暗記する勢いで頭にブチ込み。グラン・メゾンの訪問は修学旅行のツアー仕立なので興味は最初から無く、その分小規模生産者の多いマルヌ渓谷に集中出来ました。しかも狙ったのは若い作り手で評判が少しずつ上がって来そうな人。
個人的にとても気に入ってるのがこの方。Vandieres村のDomaine Denis Salomonのニコラ・サロモン。総数で3万本程度の小規模ドメーヌ。しかしムニエ種を中心に多くの種類の瓶を挑戦的に作ってます。味は全般に軽快で爽やか、マロ発酵でよりソフト、でも清らかな液体に仕上がってます。値段は€20から高くて€30程度で良心的。
最初知り合った頃は日本人の訪問者は初めてだった様子で地味でもありましたが、今では積極的に各地のSalon des Vinsに出店している様子。とうとう去年彼のシャンパンにParker Pointが付きまして、来たな〜って感じ。嬉しい反面で価格がジリジリと上がってるので飲み手としては困る。でも応援団としてはやっぱり嬉しいな。