高校生くらいの頃まで、自分は天才だと思っていました。

 

別に学校の成績が良かった訳でもないし

スポーツで目立った能力もないのに。

 

根拠は何もないけど、

ただ、自分の独創的な思考は唯一無二だ。

鏡で見る自分の姿は最高に素敵だ。

 

やりたい事は何でもできる、

欲しいものは何でも手に入る。

そんなように信じていたと思います。

 

それから社会人になって働いてみると

簡単な数を数え間違ったり、平仮名を読み間違えて

10歳くらい年下の後輩に深い溜息を吐かれたり

「こんな事もできないのか!」と怒鳴られたことも

あります。

 

今でも会議で営業結果を報告する時は焦って

言おうと思っていた言葉が飛んで

支離滅裂な事を言ってしまうくらい

ポンコツです。

 

鏡を見ると、しっかりしたホウレイ線があって

ちょっとハゲ染みた疲れたおっさんの姿がありました。

 

かつて、信じ描いた天才は凡人以下の産物でした。

 

ただ、私は運が良いことに結婚もできたし

立派な子供達も授かる事もできました。

 

親ガチャでも当たった為、脛をしゃぶることで

妻や子供達を守れるくらいの資本は作れています。

 

後は自分だ。

 

自分の能力なら、残りの人生で

社会人として出世するならこのレベル。

年収はこのレベル。

 

死というゴールまでの道が見えてきたと思ったら

自分自身が段々とつまらなくなってきた。

自分に興味が無くなってきた。

 

劣化していくだけの自分を見届けるのはただ辛い。

それだったら、もういつ死んでもいいやと

本当に考えていた。

 

そんな時にまた、子供が生まれてくれた。

この子の為にはまだ死ねない。

 

この子が幼稚園に通う姿、ランドセルを背負う姿

スイミングスクールに通う姿を見たいと思った。

 

活力が湧いてきた。

 

ぶっといホウレイ線が出ようと、ハゲ散らかそうと

益々厳しくなってくるだろうこの日本社会で

懸命に生きて、子供達を守っていこうと

決めつけています。

 

もうちょっと頑張れそうです。