病気のときも、「あなたは生活習慣が悪いから病気になった。病気にならないためにはこういう生活をしなさい」といえる医者がいるか。「暴飲暴食を避けなさい」「酒はやめなさい」程度のことは言うだろうが、もっと丁寧に生活習慣の改善法を指導する先生がいるか。患者の顔もろくに見ないで、パソコンのカルテを見ながら薬だけ出す医者が多いだろう。
いま、「糖尿病の患者が増えて薬が足りない」とニュースになっているが、医者が日ごろから親身になって生活習慣を指導しないから、患者はおいしいものを好きなだけ食べ、酒をたくさん飲んで糖尿病が増えて薬が足りなくなる。世の中が緩んで贅沢病が蔓延しているのだ。