久しぶりですね。
第5回です。
どうぞ↓↓
タイトル『誇れる死』 作詞 小栗
みなさんは、これを、誇れる死だと思いますか?
電車のホームで、集団が喧嘩。
殴られた方がほかの団体にぶつかり、男女4人が線路へ落下。
4人のうち、3人は「痛ぁ~」と言っている。
でも、1人の女子は動かない。
頭を打って気を失っているのだ。
そこで、1人の男子が動いた。
「みんな線路の端に少しだけ隙間がある。そこへ逃げ込め!」
しかし、電車の音が聞こえてきて、3人は怖がり、動こうとしない。
1人の男子は、線路に降りた。
「何してんだ!早く隙間へ行け!」
そして、男子は気を失っている女子を抱え上げた。
「早く行け!」
2人の男子はすぐさま、逃げ込んだが、1人の女子は、動こうとしない。
「死にたいのか!!」
電車と彼らの距離は、20メートル。
動こうとしない、女子に近づき、耳元で男子は叫んだ。
「いけっつてんだ!」
ようやく我に戻ったのか、すぐさま端の隙間に逃げ込んだ。
電車と彼らの距離は10メートル。
立ち上がり歩こうとした瞬間、線路の盛り上がりでつまづき、転んだ。
「まぢかよ。」
電車との距離は、5メートル、4、3、2、1・・・。
『グシャグシャグチャ』
「きゃああああああああああああああ」
「うわあああああああああああああ」
ところどころから悲鳴が上がる。
「ただ今、駅のホームで、人身事故がありました」
線路の端に逃げ込んだ3人は無事だった。
「あいつ、どうなったんだ」
やがて、駅のホームにいた人々は警察官により、立ち入り禁止となった。
助けに行った男子は、骨も身も皮も引きちぎられ、無残な光景だった。
しかし、気を失っていた女子は線路の真ん中にギリギリで入り、無事だったのだ。
これを知った、助けに行った男子の母親は、泣いて泣いて、泣き崩れた。
「息子さんの死は、無駄ではありませんでした。誇れる死です」
警察官が、励ました。
病院で、気を失っていた女子は気を取り戻し、助けてくれたことを知る。
「ごめんなさい。お礼は、天国で絶対に探し出して、させてください」
みなさんにもう1度聞きます。
これは『誇れる死』ですか?それとも、『無駄な死』ですか?
コメントで答えてください!
THE END