なぜ日本は20年間も賃金が上がらないのでしょうか?

その理由と、ここ数年先日本経済がどのようになるか、また経済を回復させるには何をすればいいかその試案をこれから数回に分け書きます。

いよいよ賃上げの季節となりました。ここ20年物価は上がっても皆さんの賃金は上がりません。なぜでしょうか?

岸首相は、林外相はG7広島開催の下準備で外国を駆け回って、日本の存在感をアピールしています。しかし、日本の労働生産性(時間当たりの出来高)は世界(OECD38か国)のなんと27位です。世界地図のどこにあるかわからない国と同列ということです。

 

次の2つのグラフは過去から現在の日本の賃金の伸びの推移を示しています。これによると、1997年以来25年間上がるどころかむしろ下がっています。(グラフ:ニッセイ基礎研究所作成)

日本経済は歯車のかみ合わせがなぜ狂ってしまったのでしょうか? そのわけをつぎにお話しします。 (つづく)