個人的な評価★★★★☆☆☆

客観的な価値★★☆☆☆☆☆

 

 

 

 

子供の頃の家族旅行というと、必ず車での移動だった。

 

 

うちは男だけの3人兄弟で、GWや夏休みともなると5人旅行ということになるのだが、兄弟そろってみんな車酔いに弱くて、私も旅行や移動となるとそれが毎回とても嫌だったのを覚えている。

夏の暑さとあの車特有の合成皮革のにおいは今でも忘れられない。

 

 

 

「車は嫌だ」「もっとうまく運転してくれ」と苦情を言うと、「父さんは試験で1番(2番だったかも)だったんだぞ!」と返されることがあったが、それは筆記だけの話で、実技の方ではなかったというのはやや後になって知った話だ。

 


車の中で横になって上を向き、車道に沿って走る電線を目で追うと、なんだかちょっとしたアニメーションを見ているみたいで車酔いを紛らわすのに多少は役に立ったが、結局のところ完全に車酔いを回避する方法は眠る事しかなく、当時の私はそれを「ワープ」と呼んでいた。

 

 

酔いどれマイカー旅行の数少ない逃げ場所の一つが高速道路のパーキングエリアだったが、子供の頃は車から降りるとお土産コーナーにすっ飛んでいったのを覚えている。

とくに何を見ていたという記憶は無いが、このような「なんちゃってブロンズ」の鉛筆削りがよく置いてあったのを覚えている。

 

それは自動車だったり、飛行機だったり、宇宙船だったり、楽器、レコードプレーヤー、電話機、地球儀など、本当にいろんな種類があって、楽しげなものだった。

 

 

 

さて、この鉛筆削りはネットフリマで買ったので、どこで売っていたものかはわからない。

なんちゃってブロンズ製なところは子供の頃のイメージ通りで、文房具にしては造形も良いと思う。

 

「それにしても今時鉛筆削りか・・・」と思って眺めていると「これはどこから削りカスを捨てるのであろうか?」という疑問が・・・

 

 

運転席を正面から覗くと後部座席の方に鉛筆削りの歯の部分がきらきら光って見えます。

どうやらこれで鉛筆を削ると車のあらゆる窓からリンゴの皮のように削られたカスがニョロニョロと出てくるようです。

その光景を想像するとなんだか笑ってしまいます。

 

 

 

PL法対策か何かかもしれませんが、やはり実用品というよりもインテリアグッズなんですね。