個人的な評価★★★★★★☆
客観的な価値★★★★★☆☆
ロールス ロイス シルバー クラウド III
サクラのワールドフェーマスカーシリーズというとてもマイナーなブランドの一つで、1978年頃の発売という記録があります。
このシリーズは箱が異常なほどに立派なのも特徴となります。
材質がアンチモニーのため、とても重たくて、手に持つとなかなかいい気分です。
しかし、中身は椅子もハンドルも無くすっからかんの空洞になっております。
企画もトミカなどのように1/64前後のサイズでもなく、1/43よりも少し大きいので、マニア・コレクター向けに真剣に発売されたとも思えません。
なのに大きさと材質的に考えて、おそらく当時でもお値段がかなり高かったのではないかと思われます。
当然「そのようなものが売れるのか?」という話になりますが、やはりあまり売れなかったらしく、シリーズというわりには5種類しか発売されていないです。
ちなみに他は、ベンツ・ワーゲン・ジャガー・キャディラックの4種となります。
それにしても、時を経た今、店頭や蚤の市で目にした際のこれの存在感は異常ともいえるほどで、高級感漂うワインレッドの色合いは「ただものではない!」感をこれでもかというくらいに発します。
気分で衝動買いするタイプの成金さんならば10万円の値札をつけても「安いね!」とか言って買ってしまいかねないくらい見た目のハッタリ感は凄いです。
こういったアイテムは現役時代に人気がないと中古市場ではどうしても希少度が増してしまうので、ワーゲンを収集している私としては、このシリーズのワーゲンを探すのもやや苦労しましたが、その過程でキャディラックとロールスロイスは見た目の誘惑に負けてついつい買ってしまいましたよ。
スケールが変則的だと正統派のミニカー好きには嫌われるのか、安い時はまあまあ安いので、そこは助かります。
それでも、日本のミニカー博物館などというものをもし仮に建てようとしたならば、そこには必ず展示される・・・、そんなものであることは間違いないです。





