前記事では、カラー原画を見ながら、主な登場人物に対する思いを交えつつ、振り返りました。

さて、今回はモノクロな原稿原画を見ながら、
ストーリーや作画技術などを振り返っていきます。(※ネタバレ注意)


25年前は、まだ手書きの時代。
(和月先生も今はデジタルで、デジタル画は何回も修正が簡単に可能なので、最初は手のやめどころにとまどったらしいですw)


※原作ストーリー順ではありません。
たくさん撮ったので、撮った順に載せていきますw
※一部を抜粋していきます


蒼紫(あおし)との決闘シーン↓


↓蒼紫を目覚め(改心)させようと…
語りかけながら回りくどく戦う剣心。



印字したセリフを貼ったり、
修正液を使用したり、
鉛筆書きがあったり、
アナログな原画を感じ取れる展示となっています。


こちらも、鉛筆書きの台詞メモが垣間見れる。
↑鎌足(かまたり)と薫(かおる)の決闘シーン
女の由美にも男の宗次郎にも勝てない自分(オカマ)だけど…鎌足の強い意地がそこにはある。。。


↓そんな鎌足の膝に一撃!!!


薫は一応w神谷道場の師範代(先生)です。
しかし、竹刀での道場試合とは訳の違う、
死と常に隣り合わせな実戦です。

ここのシーンは、実戦経験の少ない(ほぼ無い)であろう薫が、歯を食いしばり、己の持てる力を出し切って戦うシーンでした。

竹刀も破壊され、武器が無い中、苦肉の策で出た膝つぶし!
(竹刀の破片を武器にしたのです!!!)

薫は勝てるのか?と、当時ドキドキしながら読んだシーンの一つです。



和月先生の戦闘シーンは、本当に実戦の様な技もあり、リアリティーがすごいです。
そして、絵がとにかく見やすい!!!
(『○魂』の原作の戦闘シーンは、ちょっと何がなんだかわからなかったから、読み進めれなかった私ですw)




背のでかい比留間(ひるま)兄と、背の小さい剣心の決闘シーン↓
↑剣心はこうしてみると、女性のような体格。


剣心の容姿のモチーフは歴史上実在した『河上彦斎(げんさい)』で、幕末四大人斬りの1人である。身長150㎝だったそうなびっくり



↓15歳くらいの剣心(人斬りになる前の剣心)

師匠と喧嘩別れし、時代を変えるため、影の人斬りとして桂小五郎に仕え始める、重要なシーン。
まだ、頬の十時傷は無い。


余談ですが…
剣心は10歳で師匠に出会い、修行をして4、5年で飛天御剣流をほぼ自分のものにしているのだから…やっぱり天才肌なんだなぁ。。。(@_@;)スゲェ。。




↓こちらは、志々雄側の宗次郎ドキドキ
今で言うショタキャラですw
和服なのに、襟シャツという近代的な組み合わせの坊やw


当時、宗次郎も好きでしたデレデレ
中学時代、美術の時間にテーマが自由だった時、私は宗次郎を模写しましたw
それくらい、好きだったのです。




↓弥彦が剣心の背中を目指して目覚める瞬間メラメラ

弥彦は、幾つもの自分の限界を、
剣心目指して超えたい一心で、超えてきたのであります。
弥彦の強い闘志が、剣気に変わり、目の前の葉っぱが自然と粉砕する!!
(こうやって目に見えないものを表現する漫画の世界!)


ちなみに、剣心の後ろ姿(弥彦の頭の中の剣心)は、薄〜い紙をかぶせて、濃さを薄めて表現していますね。
今の時代ならデジタルだから、濃度すぐ変えれるけれど、手書き時代ならでわの工夫が、原画には色々詰まっている。




↓蒼紫と翁の戦闘シーン
蒼紫の二刀流が炸裂しています。
美しい、攻撃線とでも言うべきか…


↓よく見ると…修正液を散らして表現している

打撃を受けまくる迫力ある戦闘シーン!
これ、手書きですよビックリマーク
デジタルじゃないですよ!!
※定規的な何かしらの物は使っているとはいえ、美しい線ですよね。



和月先生は、本当に戦闘シーンの画力の迫力が
すごいのであります!!!ニヒヒ



↓剣心と蒼紫の戦闘シーン

剣心の必殺奥義を受けて、
見事にやられて宙に舞うこの描写ドンッドンッドンッ

打撃を受けて散る衣服が放射状に描かれているため、迫力がすごい!!!
ちなみに、左右のページ枠を繋げて、一枚の場面にしているので、読んでいてもかなり目に焼き付くシーン。




↓アナログならではの技法!!
※佐之助と安慈(あんじ)の決闘シーン

手前の安慈の左腕と体の衝撃を見事に表現しているひらめき電球
薄い紙に同じ絵をコピーして、ズラして貼り付けているような感じです。
こうやって作っていたんですね、昔は。

あぁぁ、これもデジタルなら、コピーペーストチョチョイのちょいなのに…w




↓比古(ひこ)師匠と不ニ(ふじ)の決闘シーン

ここも、修正液を散らして表現しつつ、
九頭龍閃を放つ師匠の迫力を描いています。
※九頭龍閃とは、神速に突進しつつ、一度に9つの急所を攻撃する技


ちなみに、師匠の得意技は九頭龍閃である。
師匠は高身長で超マッチョなので、己の筋力と重力を生かした突進型が適しているのだ。
(そう考えると、剣心は軽すぎて九頭龍、あんま向かないかもね(^_^;))




↓かなり初期の画作である
※剣心が薫の道場に住み着くきっかけになるセリフ

初期の画作は、少女漫画の様な目ボリューミーな髪の毛などがw特徴的でした。
結構癖のある絵でしたね。


薫は、物事の細かいことを気にしないO型wだったので、暗い過去を持つ剣心も、なんだか居心地良く過ごせるようになっていったのではないでしょうか照れ

(あああ、でも人の過去を気にしなさすぎて、比留間兄弟みたいなクズも引き寄せてしまった訳ですが…)


当時は薫が恋のライバルでしたがw
今は、薫を認めておりますよ。
剣心と薫はお似合いでありますウインク
私も大人になったなぁw
というかババアになったw滝汗たらたら…



この記事シリーズは、まだまだ続きます🐾



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
〜おまけのプチるろ剣話〜

今回も、歌を紹介していくおデレデレ

薫と剣心のデュエット曲です!
この頃は、まだ、この2人どうなるのはてなマークという感じの雰囲気でした。初々しい2人の爽やかなデュエットソングラブラブ

でも通には、読んでると面白かったりします。


ほのぼのとした可愛らしい2人の歌が、明治時代の平和な時を思い起こさせます。
身長差3cmの可愛いカップルです。
歳の差10数歳は置いとこう…w


人斬り時代に、めちゃくちゃ人を斬り、
心の中に闇を作り…
巴の一件もあり…

そんな剣心が、ようやく辿り着いた安息の地。
それが、薫(かおる)です。

剣心は、長閑な平和が、実はとても好きなんですね〜おねがい照れニヒヒうふふふ。かわらわらわら…


余談ですが、和月先生の奥さんも薫というお名前です。これは…偶然なのか!?だれか、教えてくれ〜w