皆さん、こんにちは!

 

今回はビワについてお話したいと思います。

 

 

ビワは、古代に中国から渡来し、

 

たまご型をしたオレンジ色の実は栄養たっぷりで、

 

そのまま食べたり、ジャムやお酒にしたり、

 

いろいろな楽しみ方ができる人気の果樹です。

 

 

また、古くから種や葉っぱが民間療法に利用されていることも有名ですね。

 

まずはそんなビワの特徴を紹介します。

 

 

 

◇ビワの特徴

 

 

常緑樹の仲間で、樹高は2~5メートルくらいですが、

 

植えてある環境が良いと10メートルくらいになることもあるそうです。

 

 

楕円形をした肉厚な葉っぱには、くっきりと葉脈が浮き上がっていて、

 

この葉っぱの形が楽器の琵琶に似ていることが名前の由来です。

 

 

12~2月に白い小さな花を咲かせ、

 

5~6月頃になるとオレンジ色の実が収穫できます。

 

 

ビワの実

 

 

 

せっかく育てるなら、おいしい実をつけたい方は、

 

これから紹介するお手入れを行ってみてくださいね。

 

 

 

◇摘蕾・摘果

 

 

実が多すぎると行き渡る栄養が分散し、

 

一つ一つの実が小さくなってしまうので

 

蕾や実を減らす作業を行います。

 

 

蕾は、全体の半分くらいに減らします。

 

蕾はかたまってついているので、

 

それぞれに4~5個ほど残すようにしましょう。

 

花数の少ない枝は、切り落としてしまってもかまいません。

 

 

また、4月上旬頃に、実が小さい段階で数が多い場合は、

 

早めにもぎ取りましょう。

 

 

せっかくできた実なのに、油断していると鳥が食べてしまい、

 

気づいたら実が全然無いなんてことも・・・。

 

 

鳥が食べるより先に収穫しなくてはなりませんね(笑)。

 

 

ただ、鳥が来ないようにずっと見張っているわけにもいかないので、

 

その場合には次の方法を試してみてください!

 

 

 

◇袋かけ

 

 

4月下旬頃に袋かけをします。

 

 

袋かけを行うことで、鳥や病害虫から守ることができ、

 

風によって葉と実がこすれて傷つくこともなくなるので、

 

見た目もきれいになりますよ。

 

 

さて、次は木の生長に欠かせない剪定についてです。

 

 

 

◇基本の剪定

 

 

ビワの剪定時期は、木の成熟度合いによって違います。

 

 

まだ実をつけたことのない木は2月、

 

実をつけるようになった木は8月下旬~9月に剪定します。

 

 

また、品種によって剪定後の樹形が違います。

 

 

●変則主幹形(まっすぐ上に枝が生える品種の場合)

 

幹を2~3メートルの高さで切り落とします。

 

そして、横に広がる枝は3~4本、左右互い違いになるようにしていきます。

 

横に生える枝の上下間隔は、30~45センチくらい空けるようにしましょう。

 

 

●盃状系(枝が横に広がる品種の場合)

 

2~3本の枝で、盃のような形になるように樹形を整えていきます。

 

そして、高さが1.8~2メートルくらいになるよう、

 

それよりも上にある枝は途中で切って高さをそろえます。

 

 

 

剪定で注意することは、ビワは枝の先端に実をつけるので、

 

枝の途中で切らないようにすることです。

 

 

また、病気を防ぐため、太い枝を切った時は必ず切り口に癒合剤を塗ると安心です。

 

 

 

◇最後に

 

ビワはおいしいだけでなく、美肌効果や病気の予防効果も期待できます。

 

葉や種もお茶にして楽しむことができますが、有毒成分を含んでいるので、

 

しっかりと知識をつけてから利用してくださいね。

 

 

育てやすく、管理も簡単なビワは、

 

お庭に果樹を植えたいと考えている方におすすめですよ!