第23報
令和2年3月6日(金)渡邊章範院長が、朝日放送のニュース番組『キャスト』(15時50分から19時)から取材を受け、新型コロナウイルスのPCR検査が保険適応になったこと・試食販売者が感染者であったことについて解説しました。

 

2020年3月6日からPCR検査が保険適応になりました。これまではすべて国費で検査していましたので、自己負担は無料でした。今日からは、自己負担分は、国費で7割から9割は健康保険から出るため、患者さんの検査代金は、これまで通り無料となります。ただし、全国およそ850の専門外来か新規に申請する医療機関に限って検査が医師の判断でできるようになります。ただしすべての検査結果は、保健所に通知義務があります。

 

①つまり、国の費用を減らし健康保険に検査代金を回すことになります。

②現段階で新型コロナウイルスの検査の精度は低いといわれています。例えば、ウイルスに感染していなくても検査が陽性になることを擬陽性といいます。すると、多くの人が精度の低い検査を受けると、ウイルスに感染していない人を入院させることになり、新型コロナウイルスに感染している重篤者のベットがなくなる恐れがあります。このことは、すべての検査でいえることです。しかし、検査は、国立感染症研究所やその地方検査室や保健所に限定していると、検査の精度を上げる研究が進みません。非公式ながら、中国の、新型コロナウイルスのRT-PCRの精度は、30~40%、日本でも70%ほどではないかともいわれています。検査がうまくいかないと、再検査を行い、総合的に結果を判定します。

③厚生労働省の公式文書では、上記のように、検査が医師の判断でできるようになると明記されています。しかし、大阪府では、専門外来が非公表であることを理由に、今まで通り、帰国者・接触者センターを通さなければ検査ができないとなっています。

④最大手のSRLと2番手のBMLが、民間受託しましたが、SRLの検査数は、1100件と少なく、BMLは、非公表ながら、2番目の交渉先のため、これよりも少ないと思われます。国に言われたとおりにするだけの話であり、民間の自由な活力による検査の開発にはつながりません。保険適応は、パフォーマンスであり、国立感染症研究所が、利権を守っただけの話です。、国立感染症研究所は、疫学研究がしたいだけで、感染者も死亡者も数と線でしか見ていません。

 

 

学校が一斉休校中に試食販売することは、試食した、すべての人が観察対象者になるため、試食販売は自粛すべきではなかったかと思います。


上本町わたなべクリニック
医学博士・院長 渡邊章範医師(大阪市立大学卒業)
大阪市立大学総合診療科出身で、高血圧が専門。トラベルクリニックも運営している。
阪大微生物病研究所などにてRNAの研究を行ってきた。

20年前のSARSの時は、大阪市立大学付属病院の発熱外来を設置した総合診療科に勤務していた。
 

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