第12報
令和2年2月19日渡邊章範院長が、朝日放送のニュース番組『キャスト』(15時50分から19時)から、【和歌山県の10代の子供が感染したことについて学級閉鎖させるべきかどうか】、【感染した外科医に手術を受けた人の感染を確認すべきかどうか】、【クルーズ船を降りた後の対応】について取材を受けました。
取材メモ

①2009年の新型インフルエンザの時は、大阪府で、休校にしたことで、新型インフルエンザ感染が劇的に減りました。ただしその半年後には、子供の半数は、新型インフルエンザに感染することになります。新型インフルエンザは、子供に感染者が多かったこともあります。これらのことから、学級閉鎖をさせるかどうかですが、インフルエンザの5日間と比べて14日間の休校は社会的にできるかどうかということ、また、厚生労働省が、国内感染早期と言っておきながら、実質国内感染期である、重症者に重きを置くように政策転換したことも、休校にしない理由と考えられます。しかし、和歌山県知事の口からは、院内感染はあっても有田郡は大丈夫と根拠を示さずに発言したり、学級閉鎖なんか必要ないと、メリット・デメリットを勘案して発言しているのではなく、事態を小さく見せようとしているだけにしか見えません。
②クルーズ船の隔離から2週間がたち、陰性が確認された方の第一陣が下船しました。クルーズ船では、感染が本日もあったため、検査で陰性であっても、検査のための検体を採取してから下船までに感染している可能性が残るため、クルーズ船下船後2週間の陸上隔離が必須と考えます。厚生労働省は、その必要はないと言っています。理由として、武漢帰国者で、14日間旅館などで隔離されて、最終日委員性が確認された方およそ600人のうち、自宅に帰ってから陽性が出た人は一人だけだからと言っています。しかし、特に、武漢帰国者第一便のホテル三ケ月のように、部屋の中に隔離して、廊下に出るのも禁止にしていた。そして、食事は、従業員が、廊下に置いた後、部屋に電話連絡の後、その弁当を取るといった、隔離者と従業員が接触しない対策を取りました。これは、うまく隔離が成功した例です。しかし、クルーズ船では、部屋に閉じ込めずに、船のデッキでの散歩をさせたこと、これは全く隔離にはなりません。また食事の配膳を、ルームサービスのように、スタッフが、隔離者に手渡ししていたこと、また授業院の感染者も多く出たこと、さらには、隔離者の検温をする、検疫官が感染したことなど、到底隔離したとは言えない14日間でした。アメリカやオーストラリアなどでは、クルーズ船を降りてから自国で14日間しっかりと隔離させるということにしています。日本では、交通交通機関を使って自宅に帰らせるといった、愚策を行っています。厚生労働省は、感染が出たら、責任を取る必要があります。
③感染した外科医の手術を受けた人が、潜伏期間の14日以内であれば、検査の候補になりますが、その前だと、優先順位は低いと思われます。

上本町わたなべクリニック
医学博士・院長 渡邊章範医師
総合診療科で、高血圧が専門。トラベルクリニックも運営している。
微生物病研究所などにてRNAの研究を行ってきた。
 

https://uehonmachi.tv/ 上本町わたなべクリニック (スマホ)

http://www.uehonmachi.jp/ 上本町わたなべクリニック (PC)

https://osakatravelclinic.jp/  トラベルクリニック大阪上本町(ワクチン・予防接種)