第10報

令和2年2月17日上本町わたなべクリニックの渡邊章範院長が、朝日放送のニュース番組『キャスト』(15時50分から19時)から、厚生労働省が、新型コロナウイルスの発生状況を【国内発生早期】とし、【帰国者・接触者相談センター】を設置し、【非公表の800の専門外来】を設置したことについてたことについて、取材を受けました。

現況は、上本町わたなべクリニックの医学博士の渡邊章範院長は【国内感染期】に移っていると考える。非医師と思われる24時間体制の電話相談だけの帰国者・接触者相談センター】は、【非公表の800の専門外来に紹介できる数も少なく(1病院が1日5人見たとしても4000人が限度)、非医師による選別がその基準もあいまいなため、紹介してもらえない人がでてきて、単なるガス抜きでしかならないと思われる。(2月という一番寒い時期に基準に該当する人は、国内で、毎日30万人はいると予測できる。)また、検査が今まで300件から3000件になる体制をとるといっているが、それでは、1専門外来あたり、現状では1日0.75人、増えても3.75人しか検査できない計算になり、十分な検査ができない。実際は、クルーズ船や武漢帰国者の検査が残っており、専門外来の検査枠はその半分程度と予想される。

参考*次の症状がある方は「帰国者・接触者相談センター」にご相談ください。・風邪の症状や37.5℃以上の発熱が4日以上続いている。(解熱剤を飲み続けなければならないときを含みます)・強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある。

実際、院内感染を起こした、和歌山県有田病院の外科医師に感染期間中に2回通院した患者さんも、現在症状がないからと言って、検査してもらえない状況が続いている。

濃厚接触者に検査を行うのが【国内発生早期】であり、検査をしないのであれば、【国内感染期】に移っていると考える。ここに厚生労働省の記者会見の矛盾点が読み取れる。現実には、有田病院の入院患者の検査で手がいっぱいで、それ以上検査できないのが現状と考えられる。

ただし、【国内感染期】にかじを切るために対応して、中国と同じような感染に備えることは、検査の民間委託なども含めて、クルーズ船の対応を甘く考えて、厚生労働所の官が優れており民は劣るといった考えを持つ前例主義が国際的非難と多くの感染者を出したことを考えると、第一歩を踏み出したといえる。ただし、検査の民間委託と簡単に言っても、民間の検査者や検体運搬者が、感染や死亡のリスクを伴うことは指摘しておきたい。

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厚生労働省のHPから抜粋(令和2年2月17日現在)

国民の皆さまへのメッセージ

国民の皆様におかれては、風邪や季節性インフルエンザ対策と同様にお一人お一人の咳エチケットや手洗いなどの実施がとても重要です。感染症対策に努めていただくようお願いいたします。
 
次の症状がある方は「帰国者・接触者相談センター」にご相談ください。
・風邪の症状や37.5℃以上の発熱が4日以上続いている。
(解熱剤を飲み続けなければならないときを含みます)
・強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある。
※ 高齢者や基礎疾患等のある方は、上の状態が2日程度続く場合
センターでご相談の結果、新型コロナウイルス感染の疑いのある場合には、専門の「帰国者・接触者外来」をご紹介しています。マスクを着用し、公共交通機関の利用を避けて受診してください。

【多くの方が集まるイベントや行事等の参加・開催について】
多くの方が集まるイベントや行事等に参加される場合も、お一人お一人が咳エチケットや頻繁な手洗いなどの実施を心がけていただくとともに、イベントや行事等を主催する側においても、会場の入り口にアルコール消毒液を設置するなど、可能な範囲での対応を検討いただけますようお願いいたします。
 
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大阪府のHPから抜粋(令和2年2月17日現在)

府民向け相談窓口について

 新型コロナウイルス感染症の発生に伴い、府民の皆様からの健康相談に応えるため、令和2年1月29日(水曜日)に下記のとおり電話相談窓口を設置いたしました。

【相談窓口】
  専用電話    06-6944-8197
 
   ファクシミリ    06-6944-7579
    ※番号にお間違えの無いようご確認をお願いいたします。

【相談受付時間】
  午前9時から午後6時まで  (土曜・日曜・祝日も対応)

   ※一般的な質問は大阪府ホームページ等を参照してください。
  
 

帰国者・接触者相談センターについてNew!!

 新型コロナウイルス感染症に感染が疑われる場合に、どこの医療機関を受診すべきかがわからないという府民の方々への不安を軽減し、また、患者を診療体制などの整った医療機関に確実につなぐために、下記のとおり保健所に「帰国者・接触者相談センター」を設置いたしました。

【相談対象者】
次のアからウのいずれかに該当する方(ただし、渡航先・居住地等について以下の条件に厳密に該当しない場合も相談対象とします。)
ア 37.5℃以上の発熱かつ呼吸器症状があり、発症前14日以内に中華人民共和国湖北省及び浙江省に渡航又は居住していた方
イ 37.5℃以上の発熱かつ呼吸器症状があり、発症前14日以内に中華人民共和国湖北省及び浙江省に渡航又は居住していた方と濃厚接触した方
ウ 発熱または呼吸器症状(軽症を含む。)があり、新型コロナウイルス感染症の患者と濃厚接触した方
 
※ 濃厚接触者とは
   同居又は長時間の接触(車内等)、疑い患者への診療・看護・介護の実施、たんやつばなどに直接触れた可能性が高い場合

 

 

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メモ

①済生会有田病院は、同僚医師などの感染も確認されたため、院内感染がわかった。通院していた患者さんは、症状がなければ検査してもらえない状況で、無症状保菌者が、和歌山県有田郡でいる可能性が高くなる。

 

②帰国者・接触者外来を受診できるのは、4日以上の症状があり、「帰国者・接触者相談センター」で許可をもらった方のみに、受診できる病院の紹介がある。800の病院ということだが、非公表とされる。今までの1日の検査が300件だったのが、これから3000件に増やす予定とのことだが、実際に正確でブレのない検査が確立するのに時間がかかること、また、3000件では、800の病院では、1日3~4人しか検査できない状況に過ぎない。ただしこれからの感染の拡大期において、準備をするということでは、前進である。

 

③令和2年1月17日の厚生労働省の会見で、現在は、感染者が追跡可能な時期で、隔離が必要な時期【国内発生早期】と発表した。しかし、すでに、感染の経路が負えない人が5人ほどいることからも、実際には検査ができていないだけで、潜在患者は大勢いると考えられる。市中感染がすでに起こっている、【国内感染期】に当たると思われる。

【国内発生早期】・・・感染者の経緯を特定し、感染者を隔離することで、感染の増加を食い止める時期。この時期に感染が拡大したときの対応の物理的・人的措置をしておく必要がある。濃厚接触者を検査で確認する時期。

【国内感染期】・・・市中感染が常にあるものとして、行動が必要な時期で、重症者になる人を減らしたり、重症者になった人が、致死にならないように対応をする時期。

これらは、厚生労働省の役所用語で、連続して起こり、分離できるものでもなく、中国の状況から、日本国内の感染期は起こるのは必然のため、先読みしてそれに備える必要がある。厚生労働所の対応は、後手後手にしか見えない。

 

④国内感染期になると、病気そのものの心配だけではなく、日本国内の経済に悪影響が出てくる。また、中国国内の経済も困窮すると考えられ、中国経済と結びつきの強い、関西は、トリプルパンチを食らう可能性がある。厚生労働省の前例主義を捨て、先読みで対応し、国難を乗り切るべきである。

 

上本町わたなべクリニック

医学博士・院長 渡邊章範医師

総合診療科で、高血圧が専門。トラベルクリニックも運営している。

微生物病研究所などにてRNAの研究を行ってきた。

 

上本町わたなべクリニック  大阪トラベルクリニック

大阪市天王寺区上之宮1-15 

近鉄難波線・大阪線・奈良線 大阪上本町 徒歩3

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時間

午前9:0012:00

午後4:007:00

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