（仮称）彦岳風力発電事業（大分県津久見市～佐伯市）の環境影響配慮書の縦覧と意見募集が5月28日（木）まで行われていて、ギリギリになって書き上げたので、ここにアップします。

これを印刷して、縦覧場所（大分県庁、佐伯市役所、佐伯市弥生振興局、津久見市役所）に持っていくか郵送します。県庁に持っていこうかな。

環境影響配慮の内容は、風力発電を考える会おおいた準備会のブログで紹介と解説がされています。

この意見書も、この紹介と解説を参照して書きました。

（仮称）大分南風力発電事業（大分県臼杵市野津～佐伯市本匠・弥生）の環境影響配慮書への意見募集も６月３日（水）まで行われていて同文の意見書を提出しました。

やはり風力発電を考える会おおいた準備会ブログの解説を参照しました。

配慮書が、騒音及び低周波音について、配慮が必要な施設の範囲を、風力発電施設から2.0km以内に限定しているのは、世界各地で生じている騒音・低周波音・低周波振動によるアノイアンスや健康障害などの被害は、2.0km以内におさまるものでなく、遠く離れた地域で発生することもある。

環境省の検討会は、これら被害と風力発電施設との関係について確言を避けているが、それは「よくわからない」ということであって、2.0kmを超える地域で被害がないとしたものではない。「わからない」ことと「ない」ことを混同しては環境影響への配慮として不十分である。

環境についての事象では、測定方法や因果関係の把握などにおける科学・技術の発展度による制約があり、それらの制約を踏まえて予防原則にもとづいて、環境対策を行うのが国際的に確立された、環境影響への配慮・対策のあり方である。

騒音・低周波音・低周波振動によることが疑われる、アノイアンスなどの被害の先行事例をふまえ、環境影響評価も行われなければ、環境影響評価は国民の要請に応えるものとはなりえない。環境影響評価においては、アノイアンスなどの被害の先行事例を踏まえたものにする必要があると考える。

また、先行する種々の環境影響評価においては、主要な風向・風速にもとづいて、環境影響を予測し評価するという手法が用いられているが、騒音・低周波音・低周波振動によるアノイアンスなどの被害についての影響評価は、従来の手法では不十分である。風向・風速は刻々と変化し、空気振動による影響もその変化に連動する。頻度の最も多い風向・風速においてのみ影響を予測するのではなく、もっと多くの風向・風速での予測による影響評価が行われる必要がある。

その他の項目でも、配慮書に示す事項に留意することにより、重大な影響を回避または低減できる可能性が高いと結論しているが、示された事項についての記述が抽象的ないしあいまいであり、何を根拠にして重大な影響を回避または低減できると評価しているのかが不明である。

予防原則にもとづく、より厳正な環境影響評価と、具体的かつ詳細な対策を示すことが環境影響評価には不可欠である。

以上

（仮称）彦岳風力発電事業と（仮称）大分南風力発電事業の環境影響配慮書への意見